昨日はsubacute typeA dissectionにascending hemiarch replacementを行った。
50代の若い女性でEasyCaseだと思って望んだところ痛い目にあった。
ひどい癒着とtissueが脆弱で、いたるところから出血。
剥離中にSVC、PAに大穴が開き、パッチで修復。
大動脈の置換自体は問題なく終わったものの、RA、PAからの出血がコントロールできず、CPB back on 2回。
出血死もありかねないような状況で、3年目のアテンディングはすかさずCabrol patchを選択。
何とか事なきを得た。
cabrol patchを見たのは2回目だが、前回は結局動脈性出血がコントロールできずに終わった。
今回は、PA圧であったため、動脈圧よりも血圧が低く何とかなった。
アテンディングになるうえで、こういうトラブルを切り抜ける手段を持っているというのは強い。