今日は久しぶりのValveでしたが、やや嵌りました。

72歳透析患者、minimally invasive MVR for endocarditis

この患者に何故Mini?と思いながら始まった手術はやはり嵌りました。

第4肋間から入り、exposureはよかったのですがcut downfem fem canulationを試みたところfemoral veinからwireが進まず、IVCフィルターの存在が発覚。何で術前に確認しとらんのか!という他人を責める気持ちを皆が持ちつつ、仕方なしにthoracotomy incisionからbicaval venous cannual挿入。当然視野は狭くなりその後の手術は困難に。それでも、何とか形にして無事に手術を終えるのは流石ベテラン外科医でした。よくあることですが、他人の失敗はいい教訓になります。

ところで、今日もCore Knotは威力を発揮していました。これは糸結びを手でする代わりにしっかりとしたクリップで固定するDeviceですが、特に小切開手術において威力を発揮します。今日のmitral stitchesは17針で、小切開のため糸結びにはknot pusherが必要になり、おそらく15分から20分程度はかかってしまうのではないかと思いますが、このCoreKnotを使うと1針20秒程度、17針でも5,6分で終わります。これは、直接人工心肺時間の短縮につながり、非常にhelpfulDeviceだと思います。

日本にもこういうよいDeviceが早く入ってほしいものです。