仕事柄、心臓マッサージ、心肺蘇生を行う機会が時々ある。


残念ながら、そのような状態になった患者さんは、術後長期ICU滞在、感染症、心不全など状態が悪い方が多くうまくいかない場合も多い。


しかし、術後の急変に関しては、心肺蘇生をしっかり行って手術室に戻り問題を改善すれば、救命できることが多々ある。


先日も上行大動脈置換術後の患者さんがICUで3時間後に急に心室細動を起こし、心肺蘇生開始。手術室へ移動して人工心肺に乗せるまで1時間程度かかったが、問題を改善したところ状態は安定しその後1週間程度で歩いて退院された。

非常にやりがいを感じる一例でした。


ちなみに、このときの問題点は、graftが少し長すぎたため、術後ICUで血圧が上がって、graftがextendしたときに、右冠動脈を曲げてしまって血流が低下したことが原因でした。graftに数針かけて、長さを短くしたところ安定しました。