医学部生の学力低下が問題となっているそうだ。

なかなか興味深い。


9割の大学で学生の学力低下が指摘されている。ゆとり教育のためか、医学部離れのためか。おそらく原因はいろいろあるが、一番は少子化+医学部定員増ということになるだろう。大学教育の問題点も指摘されているようだが、それはそれ程大きな問題ではないだろう。

日本の医学教育に関して思うのはむしろ卒後の教育システムの問題だ。研修生度が義務化されて変わりつつあるのかもしれないが、日本には国レベルの卒後トレーニングシステムがない。教育は各医局もしくは病院に任されている。今後全体レベルの向上のためには、専門分野ごとにシステムをつくり、マッチングを導入する必要があるだろう。

アメリカかぶれしていると思われるかもしれないが、僕は決してアメリカがすべてよいとは思っていない。ただ、アメリカのシステムは非常に優れていると思う。システムで成り立っている国だと感じる。

日本の医療にもよい点は色々とあるが、外国のよい点は取り入れるべきだろう。教育システムがないことによって、日本で心臓外科を志す若手医師は多いが、その多くが執刀医になれずに転科していく。それこそ時間と才能の無駄遣いである。海外で研修をした医師の多くは、日本での教育システムの改革を必要と考えているが、日本の体質上改革は決して容易ではない。


こちらで生活していると、日本が沈没傾向にあると感じてしまう。医学生の学力低下にもつながるが一番の原因は少子化(と高齢者社会)にあるように思う。そして問題なのは、日本に入る限り日本の沈没化に気付かないという事実。今の日本には勢いが全くない。アジアでいえば中国、韓国の勢いに完全に負けている。

今の日本に必要なこと
1少子化対策

2医療の自己負担増加

3英語教育

4政治家若返り(定年退職規定65歳)

どうでしょうか?