カシンです。これは、アタシ(50代・男)が思ったり思い出したりしたことを書くブログです。


ブログを書くとき、できるだけ事実確認はするようにしてます。そうすると、案外、自分の記憶が違ってることに気付きます。

これもそういう例です (書いてみたら思いの外、長い記事になっちゃいました)。
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2010 年に「非実在青少年」というのが話題になったことがありました。

「絵に描いた、未成年と認識される人物 (非実在青少年) の性的描写」を禁止して取り締まろう、という「東京都青少年の健全な育成に関する条例」の改正案が出されて。それに対して表現の自由の観点からの反対運動が起きた件です。


特定の表現 (しかも定義は曖昧) の禁止に、どんな社会的利益が具体的にあるのか。単に自分たちが不快に思うものを禁止したい、という話のようだ、ということだったと思います。同年、条例改正案は否決されました。

で、アタシの記憶では。このとき NHK が不定期な放送でいくつか「援護射撃」をしていて。やるなぁ、NHK! とアタシは好印象でした。

調べてみると、放送時期が騒動とは少しずれてて。非実在青少年の件が決着した後の放送でした。改正案は否決されたとはいえ、世の中が禁止の方向に行くと放送できなくなる作品を、そうなる前に放送した、ということかもしれません。

単に偶然で、アタシの考え過ぎかもしれません。
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先日。キューピー本のことをブログで読んだ少し前。同じブログで、プレイステーション2ソフト「」(2001 年) を初めて知って。

自分が蚊になって人の血を吸いにいくゲームです。
https://www.famitsu.com/news/202206/21265443.html


これって元ネタというか、イメージソースはアレだよね?? と非実在青少年の件を思い出した次第です。

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「みんなのうた」1975/8 放送の「ドラキュラのうた」。昼寝をしてる裸の女児を狙う蚊を、蚊の目線で描いたコミカルなアニメです。2005 年を最後に再放送がありませんでしたが、2011/4 放送の「みんなのうたスペシャル 1970'sセレクション」内の 1 曲として放送されました。

おそらく、この放送を見てアタシは非実在青少年の騒動と関連して、NHK やるなぁ、と思ったんじゃないかと思います。

「ドラキュラのうた」はその後、2021 年に再放送がありました。
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「NHK、やるなぁ!」は、その後、短期間のうちにもう 2 本、続きました。今になって調べてみると、そんなに短期間でもなかったですが。

2012/3 には「みんなのうた発掘スペシャル Vol.3」が放送され。この中の 1 曲が「天使のパンツ」(1977/6)。女児 (実際は人ではなく天使) が裸になって洗濯中。そのとき風に飛ばされたパンツの行方が描かれるアニメです。

もうひとつが 2012/7、Eテレ「お願い!編集長」という、リクエストの多かった番組を再放送する、という企画で。「ポコニャン!」第39話「忘れものになったニャン」(1993/6) が再放送されました。藤子不二雄原作のコメディアニメです。

エンディング曲は 5 パターンありましたが、再放送には、あえて? ヒロイン、ミキちゃん (小学生) の入浴シーンが含まれる「湯あがりハッスル」が選ばれました。

同時期、アタシは「ポコニャン!」の前番組、「ヤダモン」を「お願い!編集長」にリクエストしていたので。再放送が「ポコニャン!」に決まってちょっと残念に思いました。でも実際の放送を見て、そうか、非実在青少年関連じゃ、しょうがないか。と、あきらめがつきました (実際はヤダモンへのリクエストが足りなかったはずです)。


当時の情勢で放送できなくなるかもしれないと思われた作品を積極的に放送してたのかな、と思った話でした。

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お読みいただきありがとうございました。