カシンです。これは、アタシ(50代・男)が、最近知って気になったことを書くブログです。

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前々回、性多様性を容認できない米国キリスト教右派の運動により、性別違和を持つ未成年への医療が、米国の右寄りの州で制限される事態になっている、というところまで書きました。

そういった制限のある地域でも医療の代替として推されるのが、「gender exploratory therapy」(GET) という「心理療法」です。記事タイトルの「ジェンダー探索療法」は GET の仮訳です。

性別違和を持つ人には、子供のころから一貫した違和を感じている人もいれば、成長するにつれて認識がはっきりする人もいます。子が自らの性を見いだす過程を「ジェンダーに探索的」と形容したりします。

一方、GET では「ジェンダー探索」を、まったく違う意味で使います。つまり、自身の性認識が混乱しているのは何か原因があるはず。それを探索する、とします。原因を突き止めれば、性認識の混乱が収まる、というわけです。


これは、性多様性に懐疑的な人には刺さる発想です。

しかし、実際には性別違和は何か変えられるような要因があってそうなってるものではありません。性別違和がある場合、ない原因をいくら探っても、解決には繋がりません。どうにかして自認の性で生きられるようにする他には、解決法はないのです。

つまり GET は性別違和への有効な対処法にはなってません。そこが問題視されています。
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お読みいただきありがとうございました。