カシン(50代)です。40 年くらい前の中学生、カシン少年の書いたお話を発掘しています。

1 冊に 2 話ずつ、4 冊の全 8 話構成でした。下書きもせずに、いきなり鉛筆手書きで書き進めましたが、あらすじは 8 話分、書き始める前から考えてありました。

書いて 3 年もせずに捨ててしまったのに、今でもそれを覚えている。思い入れはそれなりにあったんでしょう。

第1巻はこんな話でした (あらすじ)。

第1話「地球防衛隊」

基地に怪獣出現の警報が鳴る! ゆっくりと作戦室に集まってくる、メンバー5人(キャラ紹介)。主人公ダイタ、仲のいい同僚ジロウ、新人男女、隊長。怪獣出現は週1ペースの日常。

怪獣を仕留めたと連絡が入って、輸送ヘリで5人は出動。5人は怪獣の死骸を回収するチームだった。

ずっと後になって「大怪獣のあとしまつ」(2022 年) という映画があったようです (アタシは未見)。カシン少年も似たようなことを考えてたんですね…。

ヘリでぶら下げて運ぶ、という設定になっていて、怪獣は全長 8 メートルくらいと、かなり小さめ。大きな動物くらいの感じで、普通に小銃で撃ち殺す、という設定でした。怪獣対応と回収は毎週やってる通常業務。
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第2話「史上最大の防衛」

ロボット怪獣が基地に攻めてくる。戦闘員以外のメンバーも総出で対応。まったく歯が立たず。

しかし援軍で自衛隊の戦車が到着、砲撃で仕留める。ロボット怪獣に操縦席はあるが、空だった。

本作品、唯一のアクション編です。登場人物たちが知るところではありませんが、これが事実上の最終決戦です。残り 6 話は決戦後の話になります。

防衛隊の戦闘部隊は「大きな動物」に対処するつもりで小銃装備なので、ロボット怪獣にはかないません。でも戦車砲ならロボットも普通に穴があく設定です。ロボット怪獣は侵略宇宙人の最終手段でしたが、物語上は宇宙人側の話はまだ一切出てきません。

綱引きみたいに皆でロープを引っ張って、ロボットの足を引っかけて倒そうとする、とかあって。当時のカシン少年はそれはオリジナルだと思ってましたが、「大魔神」(1966 年) ですでに映像化されてました。
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こんな感じの話でした。いったい、カシン少年は何が書きたかったのか。アタシはいまさら黒歴史を発掘してどうしようというのでしょうか。

ところで主人公ダイタの名前は日活映画「天下を取る」(1960 年) で石原裕次郎演じる主人公から採りました。同映画で長門裕之演じる親友が「お前が天下をとれ。おれが参謀をやる」というのを見て。なるほど、アタシも殿様より家臣がいいや、と思ったのが、アタシの人生の方向性を決めた契機のひとつです。

つづく
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お読みくださりありがとうございました。