カシン(50代)です。これは、アタシが「漁港の肉子ちゃん」を見て、なぜかカチュア・ピアスンについて語るブログ記事です。

先週ネット配信で、映画「漁港の肉子ちゃん」(2021 年) を見ました。

前から見ようと、2023 年 1 月のテレビ放送も録画してありました。でも、それからずいぶん経って、なぜ見ようと思ったんだったか、忘れてしまってました。

確か「徹子の部屋」に明石家さんまが出たのを奥さんと見て、この映画を知ったはずです。

ちなみにアタシの奥さんは肉子ちゃんに似た体型です。肉子ちゃんと同じく、娘が小学生のときは、○○ちゃんのお母さん、どこそこで見かけたよ、って言われる「有名人」でした。

ただし、明るい肉子ちゃんと違って、当時はいっさい笑わない病でした。それと、肉子ちゃんは実際は 151 cm/67 kg だそうで。ずいぶんスリムだな、という印象です。

それもあって見たかったはずですが、実際に視聴して、もうひとつの理由を思い出しました。

映画は、肉子ちゃんの娘、小学 5 年生「キクリン」の主観で描かれます。このキクリンが気になったのでした。
* * *

数あるアニメの美少女キャラの中で、アタシのイチオシは「銀河漂流バイファム」(1983 年) のカチュアです。11 歳だけど大人びていて、他の子たちと距離はとってるけど、人一倍気を遣い、誰よりも我慢している、髪型ベリーショートの女の子。

映画の紹介映像で、キクリンがほぼカチュアだったのが「肉子ちゃん」に興味を持った理由だったのでした。

「銀河漂流バイファム」は、近未来宇宙 SF 的な背景で、戦争に巻き込まれ、親とはぐれた 13 人の子供たちが、家族との再会をめざす物語です。ただ、ひとりカチュアだけは、自身 (と、真実を知らないジミー) の両親が亡くなるのを目の前で見ていて。でも「自分とジミーは決して両親には会えない」ということを明かせないまま同行している、という立ち位置の子です。
* * *

日本語において「おんな言葉」は実際に使われている/いた言葉使いではなく、社会が期待する「女らしさ」。現代では、外国映画の吹き替えやオネエ言葉を通じて、元々の「ひかえめさ」ではなく、意思の強さを示すようになっている。という指摘があります (中村桃子『「自分らしさ」と日本語』2021 年)。

宮崎駿アニメヒロインのような完璧な「美少女語」を話すカチュアもまた、芯の強い少女です。ただ、普段はひかえめに黒子に徹しています。「女子力の高い」華やかな子とボーイッシュな (地味な) 子との対立の間で自分の位置を探りながら。

…ちょうど、マリアちゃんと金本さんの間に挟まれるキクリンのように。

そして、お母さんの肉子ちゃんは、とても「いい人」、ですが、キクリンとは似ても似つかないキャラです。カチュアの両親も…。

そんなことを考えながら、「漁港の肉子ちゃん」、見てました。

アタシはこういう偶然が面白いです。

(キクリン&カチュア)
* * *

お読みいただきありがとうございました。