カシンです。これは、アタシ (50代・男) が、誰かに話したいけど、話す相手のないことを書くブログです。
 
今日はミステリーアニメ紹介です。「ミステリーアニメ」の紹介じゃなくて、紹介するアニメがミステリーということです。ミステリーツアーみたいな。
 
「進撃の巨人」(の前半) を知らないと、なんのことやら分からない記事になってるかと思います。あえて進撃の巨人語での解説になります。
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すでに地上は謎の敵に占領されて。人類の活動領域は火星にまで後退しました。第1次地球奪還作戦が完全な失敗に終わって3年後。主人公は第2次地球奪還作戦に加わって火星を出発します。今回は準備万全です。人類の尊厳を取り戻します。
 
しかし。敵の圧倒的な物量の前に。本隊は地球に到達することもできずにあっさり壊滅。地球奪還作戦はまたしても失敗に終わります。なんとか地球に降りた主人公は、一縷の望みに賭けて、途中で仲間を加えながら、本隊が向かうはずだった集結地点を目指します (ここまでで第1話)。
 
さて。敵ですが。これは 3m級、5m級、9m級などいくつか種類があり。どうも自動的に人類を認識して攻撃するようで、知性があるようには見えません。こいつらには人類の手持ちの武器は効きません。ただ、弱点が一ヶ所だけあって。そこを正確に撃ち抜けば倒すことはできます。
 
敵の移動速度に人類は足ではかないません。本作品では兵士は (馬ではなく) バイクに乗ります。そして敵と戦うには、敵の弱点に手が届くように「立体機動」が必要です。
 
乗ってるバイクを折り畳んで背中に背負うと、兵士が跳べるようになります。 言葉で書くと意味不明ですが、映像で見れば一目瞭然です。
 
兵士何人かで敵を取り囲めば、確かにこれで倒せますが、敵の本当の怖さはその物量なので、だいたいいつも兵士は逃げるだけで精一杯です。逃げ込むなら森の中が一番安全です。森の中で動力を切ってじっとしてれば敵に見つかりません。
 
旅を続ける主人公たちが敵の拠点に近づくにつれて。これまでと違って、明確に知性のある大型の敵が主人公たちに襲いかかります。
 
そうこうするうちに、その大型の敵は、実は中に女が入っていて(!)、敵の体を操っていることが明らかになります。そう知って見てみると、一緒に旅をしている仲間の中にも、人の姿の敵が紛れ込んでいるのでした??
 
…というストーリー。この後、終盤に向けて思いもよらない展開に。
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というわけで、今回紹介したアニメは
 
「機甲創世記モスピーダ」(1983年) でした。
 
放送当時、何だか勝ち目のないストーリーに魅力を感じず (そして「超時空要塞マクロス」の二番煎じっぽいという偏見から)、早々にアタシは視聴を取り止めてしまいました (そう言やマクロスも圧倒的な物量の巨人の話だった)
 
主人公グループの主要メンバーのひとり、女性シンガーが、実は男性。っていうのが新しかった、というくらいが当時の印象です。
 
ただ、オープニング/エンディング主題歌はメチャメチャかっこよく。本編は5、6回しか見てないアタシも、その後、何十年も歌ってました (歌ってます)。
 
30年以上、地上波での再放送がなかったのが、2016年に東京MXテレビで放送され、アタシはこのとき始めてちゃんと見ました。「進撃の巨人」(第1期、2013) を見た後だったので。強大な敵から逃げるしかない。今度こそ、と思ってもやっぱりかなわない、みたいな裏切られ感も、楽しみ方がわかりました。
 
この時期の突然(?)の放送は、進撃の巨人を見てこの作品を思い出した人がテレビ局側にいたのかもしれないと想像します。
 
逆に、進撃の巨人第2期 (2017年) のオープニング (心臓を捧げよ!) の映像で終盤に突然、恐竜が走り出すのは、モスピーダとの偶然のシンクロに気がついた制作側のオマージュかな、なんて想像したりもします (モスピーダ #9「ロストワールド遁走曲」)。考えすぎ??
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お読みいただきありがとうございました。