倍率4倍なら確率1/4。

カシンです。これは、アタシ(50代・男)が、気がついたことを書くブログです。

先日、娘の来年の大学受験をめぐって、奥さんとこんな話になりました。

奥さん「受験倍率ってどこも高い。4倍とか普通にある。4倍ってことは、合格するのは 1/4 の 0.25 じゃん。そしたら、4校受験したら確率 1.0 になって、どれかは合格ってことじゃん。」

…だから、たくさん受験しないといけない、と言うのです。
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倍率4倍、というのは、成績上位 1/4 が合格ということです。その日の調子とか、問題との相性もありますが。点数の高い方から合格が決まります。倍率が何倍だろうと、合格確率は点数の高い人でおよそ 1 で、低い人でおよそ 0 です。全校受験した後の最終的な合格確率には、倍率も、何校受けるかも、直接には影響しません

定員が100人で、自分が受験者の上位100人に入っていれば、自分より点数の低い人が何百人何千人受験しようが、合格確率は 1 です。

定員100人のところ、模試で上位20%に入っていれば、倍率4倍なら合格しそうです。でも、本番で、自分より点数の高いのが100人受験していれば、結果的に受験倍率が4倍でも、自分は合格しません。

合格基準点の似たような大学を複数受験するなら、点の高い人は全部合格するし、点の低い人は全部不合格、という仕組みです。

模試を受けると、「合格可能性」50%とか判定されますが。入試の仕組み上、判定50%の受験を2つして、足して100%になるような「確率」になってるとは思えません合格可能性は受験者個人の可能性というより、判定業者の信頼性(模試の結果、似た条件の受験生を「合格」と判定したら、そのうち何割が本番で合格するか。業者側の模試と本番の関係の読みの話)でしょう。

大学によって受験科目や配点の違いがあるので、「同じような」合格点範囲の大学でも、受験生との相性はあります。模試判定業者からすれば、それも合格可能性に統計的に加味する情報です。でもそれも、受験生本人にしてみれば、合格する条件のところを見つけて受験すれば合格するし、合格しない条件の大学を何校受けても…、という話です。

と、いったようなことを、奥さんには(高校受験のときから)何度も説明していますが。「4倍だから1/4。4つ受験すれば1」説の「常識」を、アタシはいまだに「論破!」することができずにいます。
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お読みいただきありがとうございます。