カシンです。これはアタシ(50代・男)が、誰かに話したいことを書くブログです。
前回は、「働かざる者、食うべからず」では。工夫して仕事を効率化するほど貧乏になるんじゃないかと書きました。
その直接的な効果より、問題が大きいとアタシが思うのは。
仕事が足りないのに「働かざる者、食うべからず」だと。食うために「働いているふり」をしないといけなくなることです。
そして「働いているふり」を正当化するために。「働いているふり」が本来の仕事であるかのように、世間の常識が作られます。
そうなると、本来の仕事がおろそかになります。
行き過ぎた商業主義や、ハッタリの蔓延。それらの原因が「働かざる者、食うべからず」じゃないかとアタシは疑っています。
批判しやすい例を、最近のアメブロ広告から引用すると。
(実際の販売サイトにリンクしてます。)
「悪い腰は自宅で簡単」「年金生活でも買うべき」。自宅で簡単になんなのかは書いてないので適法。「年金生活~」も、ただの意見です。しかし、高齢者を狙った、あからさまな印象操作です。
リンク先の販売サイトは、もっと露骨です。
)
- 「医学誌掲載」→「広告として掲載」
- 「腰痛改善」→「加齢による身体の虚弱に伴う不調」、つまり「痛みで動くのが億劫」なのが「気にならなくなる」(この後の広告中には、治療しても「痛みを一時的に和らげるしかできない」とはっきり書いてある)
- 「東大研究成分」→ビタミンE。東大ではあらゆる成分が研究されたことがあります
- ビフォー/アフター広告は違法。これはアフターだけなので適法。個人の感想で、効果を保証するものではありません。
しかし、この広告、商売は適法です。この広告が特別悪いと言いたいわけじゃなくて。むしろ、薬事法を (少なくとも表面上は) まもっている、まだマシなたぐいの広告です。
極端な例を出しましたが。「働かざる者、食うべからず」の「働く」が、どういうことになっているかの一例を出しました。
つづく
(栄養ドリンクのバナー広告についても言及します。)
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お読みくださりありがとうございました。

