TOOLBOXの便利師・柘榴です。

 

今回はコンロッドメタルをの分解・検証していこうと思います。

 

先ずは#1シリンダーのコンロッドキャップを外します。

はい、逝ってますね

 

次に#2です。

 

そして#3

 

最後に#4

 

と云う事で画像を見て頂いた通り”全ての”シリンダーのコンロッドメタルがお亡くなりになっていますorz

 

そしてクランクジャーナルも外して行くのですが・・・

 

#1#2メインジャーナル

 

#3#4メインジャーナル

 

そして最後に#5メインジャーナル

 

はい、すべてのクランクジャーナルもメタルもコンロッドと同じように均等に逝ってると云う事で、

 

「オイル偏りによる焼き付きではない」

 

と云う事だけはわかります。

 

例えばサーキットのコーナー時のオイル偏りでメタルが逝く場合、クランクよりコンロッドのがメタルが小さいので先に焼き付く傾向があり、また何処か1か所ないし2か所が酷く、残りは軽傷ってケースが多いと思いますが、今回このエンジンに付いては、焼き付きは見られず、異常摩耗も偏って無い事より、以前よりメタルの摩耗限度が来ていて、最終的にメッキ部分が無くなり、メタルの母材が剝き出しになって摩耗が急速に進み、その摩耗粉がオイルジャーナル全てに回ったのではないかと推測します。

 

これがクランクメインジャーナルが先なのか、コンロッドが先なのかは解りません・・・

 

ま、結局の所、メタルはもとより、クランクは使い物にはならないって事はハッキリしました・・・

 

もしオーバーサイズのメタル(標準より厚いもの)があれば、クランクシャフトのジャーナル部の焼き入れは1mm位の厚みがあるそうなので0.3mm位なら研磨して使えそうな気がしますが、この4G15エンジンは中古でかなり安いのでエンジンごと買った方のが安くつきそうですからねww

 

では、今日はここ迄で、次回はヘッド周りを分解していきます。