おはゆに61製電圧可変MOSFETレギュレター(タイプ1)通称:マツレギュのユーザー様との間で興味深いやり取りがありました。

なるほど、車体配線の劣化によってこんな現象が起きるんだということを初めて知りました。スズキのセルペットの方です。

 

ユーザー様

セルペットは現在マフラー製作中で乗れていないのですが、乗っている間は問題なかったです。エンジンを空吹かしでレッドゾーンくらいまで回した時にチャージランプが光っていましたが、通常乗りでは問題なかったですね。

 

エンジン回転を上げた時にチャージランプが点灯するとのことですが、原因は二つあります。
(1)充電が十分になされたため、ダイナモが一時的に発電を停止している。
(2)出力電流がチャージランプ経由でも車両各部に給電された。

(1)はヘッドライト点から滅にしたときに瞬間的にチャージランプが点灯するというのと理屈は同じです。
(2)はレギュのヒューズが切れずにそのような現象が起きたというのであれば初耳です。レギュ赤太線(出力)~メインスイッチ 間の車体配線抵抗が大きければ、チャージランプ経由で流れる可能性はありますが。ただチャージランプの抵抗の方がかなり大きいですけどね・・・。うっすら光るくらいは流れるのかもしれません。端子接続は状態によってかなり大きな抵抗になりますので、ご確認が必要かもしれません。なお、レギュのヒューズが切れた場合は、出力電流は全てチャージランプを経由しますので、かなり強く光りつづけます。逆に言えば、チャージランプが強く光り続ける場合は、ヒューズ切れしているということです。

 

(注釈)

レギュ赤太線(出力)とはB端子に接続する配線。

A端子とB端子はレギュ内部で接続されているが回路は省略。

ダイナモが発電している場合チャージランプの両側には、ほぼ電圧はかからない。

が、しかし実は微妙に両側で電圧は異なる。

チャージランプのマイナス側はA端子とほぼ同電位であり、プラス側はA端子の電圧から、B端子→バッテリー(+)→メインスイッチ→ と電流が流れるときの電圧降下分だけ低い。つまりチャージランプの両端電圧は電圧降下が大きいと大きくなるということだ。よって車体配線・端子の抵抗が大きいと、チャージランプが薄っすら点灯するということになる。

 

ユーザー様

ヒューズはたしか飛んでいなかったと思います。ツマミをよく回したら飛びましたがこれは説明通りのものだと思います。高回転時に光るのはアイドリング時みたいな光だったような覚えがあります。回転を落としたら光らなかったので問題は無いのかなと思いました。テスターを見ながらツマミは調整してあるので大丈夫かなと思っています。配線に関しては当時のままですからやはりあちこち固いですね。いつかは新規に製作が必要に思います。

 

なるほど、了解いたしました!
レギュは赤細線(メインスイッチよりマイナス側に接続)の接続箇所の電圧が一定になる様制御しています。よって、配線や端子の抵抗が大きいと、その電圧降下分を補うためダイナモは出力電圧を上げようとします。そのことが影響してそうな気がします。ダイナモと配線は心臓と血管みたいなものですから、高血圧にはご用心です笑

 

ユーザー様

やはりそうですよね。電装品に関してある程度取り付ける物が決まりましたら、ハーネスの新規製作も考えないとですね。血管が切れるまでにやり換えます(笑)

 

 

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車両がどのような状態なのか見えいないなかで若干口幅ったい感じがしますが、現象を正確にとらえようとするとどうしても車体側のことに言及せざるを得ません。

今回は、初めて聞く現象でしたが、なるほどなあと思いました。ユーザー様いろいろとご教示いただきまして有難うございました。