ドローレスリバーは,山岳地帯から小さな町ドローレスを通り過ぎて,マックフ
ィーリザーバーへ。そのダム下のキャニオンの中を流れるドローレスリバーが,
州によりキャッチ&リリース区間を設けて再生されたトラウトストリームになって
います。
イメージ 1  ダム下からブラッドフィールドブリッジまでのキャッチンドリリース区域を告知する標識      
キャニオンの上は平坦で広大な農耕地になっていて,突如現れる谷底の森林地帯に
ドローレスリバーが流れています。このキャニオンの谷底に入れる道が一本しかな
く,とても分かりにくいです。
イメージ 2
          平原に見えるこの先にキャニオンが現れる
 また,ダム下のキャニオンに入る人は少なく,たまに見かける車はダムの関係
車両か,林業関係。地元のフィッシャーマンを見かけることもありますが,毎回
ほぼ貸切状態です。キロもの区間を一人でじっくり釣り上がります。気になる
ポイントは時間を空けて何度もトライできます。独占です。
 水や少しの食べ物(果物やクッキー)を持ちこんで,水面を観察したり休憩し
たりも有意義な時間になります。
  イメージ 3
        流芯から反転流に流されてきたハッチ途中のベイティス
 林道から離れると川の流れる音以外は聞こえません。そんな静粛の中,9月で
あれば,緑と黄色や赤に紅葉し始めたカラフルな山並みに囲まれながら釣りを満
喫できます。
 ネット情報でもショップでも「ドローレスは難しい」,「いい魚がいない」と
言われています。が,実際は素晴らしい川です。
 ただし,ピーカンの昼間は難しいです。有名な“アイスホール”というポイント
だけが日中,唯一日影ができるポイントで,一日中ライズを狙えますが,ほかは
魚影を探すのが大変です。流芯にもプールにも魚の気配がなくなります。
 水深のある流れ込みや流れ出しでは,ライズのあるポイントもありますが場所
が限られている(自分が知る限りです)ので,初めはわからないので難しいと思
います。
   イメージ 4    
 実際,初めて来たときには,日本の渓流釣りのような,“ここぞ!”ポイントを
攻め続けましたが,一切無反応で,「魚がいない?」と不安になったことがあり
ました。
 ところが,日中でも少し雲が出たり,小雨が降ったりすると状況が一変します。
一切反応がなかったポイントで,ライズが始まるのです。
 イメージ 5
 ほんの少しの雲,少しの水温低下や上昇がキーで,水棲昆虫のハッチが始まり,
素直に捕食行動を始めるブラウンやレインボーが,どこからか湧いてきます。
   イメージ 6
22インチのメス (Pezon  セントルイス)
 ドローレスには,ブラウン,レインボーとカットスロートがいますが,どの魚
もパワフルです。30センチもあればリールのドラッグを鳴らします。50セン
チクラスになるとヤバいです。突進の距離,ヘッドシェイク・・・強烈

イメージ 7
            すべてネイティブトラウト レインボー21インチ(WinstonIM6 8ft #4) 
 ティペット5×でも硬いロッドだと一発でブレイクします。これをイブニング
数本やると腕がパンパンになります。