こんにちは
にじいろタルトです
長男、高校2年生
次男、中学3年生
3男、中学1年生
4男、小学4年生
4兄弟子育て中の専業主婦です。
かなり遅くなってしまいましたが、
明けましておめでとうございます。
今年もどうぞよろしくお願い申し上げます。
昨年末に長男が夢を叶えました
今日はそんな長男について書きたいと思います。
長男は中学時代、陸上部で長距離を走っていましたが全国大会なんて夢のまた夢でした。中2の冬にコロナ緊急事態で、中3の1学期まで臨時休校となり毎日の学校の授業も部活も全くなくなってしまったそんな中学時代でした。
中2の秋の県新人戦で全く歯が立たず入賞すらできなくて、もっとちゃんとした練習の必要性に本人が気づきもっと頑張りたいと一念発起して
【中3の大会で標準記録を切って県大会、関東大会、全中に出場する】
という大きな目標を設定して部活とは別に地域の陸上クラブに入って冬の走り込みを始めた矢先の臨時休校でした。
いきなり学校も部活なくなって
公共の陸上競技場も緊急事態宣言で閉鎖
クラブも密を避けるために集団での練習を行えない状態。
一人でなにすればいいんだろう?
この先の大会は開催されるのか?
先の事が全く見通せなくなった時、
地域の陸上クラブの先生が長男の想いをくんでくださりクロスカントリーコースで個人練習をしてくださったのです。
足づくりの為、クロスカントリーコースを設定タイムで10周、その後に坂ダッシュ10本、鉄棒で懸垂逆上がり。雨の日も風の日も週6日練習1日休養日というローテーションで毎日同じ練習をしてくださいました。学校の部活では、本格的なハードな練習をしたことがなかった長男ですが、音をあげずに練習を続け休校明けの夏の県大会で入賞することができて、陸上がますます楽しくなり、もっとやってみたいと長距離で定評がある今の高校に進学することにしました。
入学してみたら…
想像していた通り部活の同級生は…
全中出場者
関東大会出場者
ジュニアオリンピック出場者
全中駅伝出場者
ほぼほぼ全員が大きな大会に出場したことのある強者猛者ばかりでした。先輩も同じ。
でも、長男はそんな同級生や先輩達に引け目を感じるどころか、
「みんな、速い人ばかりだよ。でも、絶対に追いつけるし、みんなより速くなれるように頑張るよ。」
と笑って私に言って、毎日往復28キロ自転車通学し部活で練習を積み記録も順調に伸びてきた2年の4月初め…陸上のシーズンインの大事な時になんと練習のしすぎとメンテナンス不足で右のスネを疲労骨折し全治2ヶ月。6月末まで走る事ができなくなってしまったのです。
私だったらもうダメだって諦めてしまう絶望的な状況。
でも長男は
「諦めたらそこで終わりだよ。できることはあるから、焦らず今はそれをやってきちんと治して絶対に復活するから。そして今よりもっと速くなるよ。」って私に笑って言ったんですよ。
笑ってそう言うなら見守りサポートし応援するしかありません。
長男のやりたいようにさせました。
部活で故障したほとんどの部員さんは、部活に参加して走れるようになるまで自転車や筋トレ等の補強をするようなのですが、長男は中3で故障した時に通った整形外科のリハビリ教室に週4日部活を休んで通って部活の補強よりももっと強度のある補強を集中的にして故障の間に弱い部分の筋力をつけ怪我をしにくい体にしたいと普段自分から話しかける事なんてできない神様のような存在の顧問先生に直接相談しに行き了承してもらい、完治するまで週4日整形外科のリハビリ教室に通いじっくり2ヶ月補強とリハビリに専念し完治して走れるようになった時、
「休んじゃった分、呼吸とかすぐ苦しくなっちゃうし、もとの状態に戻すの大変だけど戻れるかも心配だけど、頑張って戻す。だって走れるのが嬉しいからさ。もう、怪我しないようにしなくちゃ」
って、また私に笑って言ったんですよ。もう、やっぱり応援するしかありません。
そんなこんなで7月から部活に本格復帰すると整形外科のリハビリ教室の補強が功を奏したのか怪我からの戻りがとても早く秋の新人戦に選手として出場し、県駅伝大会では力及ばず選手にはなれず補欠でしたが選手の皆さんのサポートをさせてもらい、なんと地方駅伝大会で走らせてもらうことができました。
走らせてもらって、走る事の楽しさ、駅伝の醍醐味、そして自分に対する自信と自己肯定感を向上させてもっともっと強くなりたい、全国駅伝で走りたいという気持ちが強まり迎えた12月全国高校駅伝大会。
なんと登録選手10名の1人として長男が選ばれました。高校駅伝は7区間で襷を繋ぎます。県駅伝競走大会で補欠だった長男。全国各地大会も補欠だと私も夫も弟達も思っていました。
しかし長男は、
「メンバー全員調子がいいけど僕も今すごく調子が上がってきているからこれを維持して、絶対に選手になる。頑張るよ。今、1番伸びる時だと思うからキツくても頑張る。絶対選手になるから見ててね」
って笑って言ったんですよ。やっぱり応援するしかありません。
大会5日前に現地入りしても、旅館の写真を送ってくるくらいでレースについて何にも話さない長男。きっと補欠だろうけど、とりあえず観光を兼ねて長男の学校の応援に行こうと京都に向かっていた大会前日、駅伝のオーダー発表でなんと長男の名前があり家族でビックリでした。
臨時休校中に練習を見てくださった先生と地域クラブのコーチや仲間の皆さんが当日長男の応援に駆けつけてくださり見守ってくださる中で長男の夢の都大路を駆け抜けて襷をつなぐことができました。
1年前も…長男の高校は全国高校駅伝に出場していましたが、長男は補欠にも付き添いにも選ばれず、テレビの前でこたつに入って代表選手の走る姿を応援していました。京都で走っている代表選手のみなさんとテレビの前で応援している長男とでは大きく果てしない力の差があるんだなぁと当時の私は思ったのですが、長男は大きな力の差に凹む事なくコツコツやるべきことを毎日積み重ねて少しずつ力をつけて夢を叶えました。
夢を叶えるためにすることって?
どんな事をすれば夢が叶うって?
夢を叶えるには魔法はありません。
地道を貫く事でした。
学校が休校で部活がなくなっても
故障して何ヶ月も走れなくても
復帰して走れるようになっても
長男が変わらずに毎日続けて
ブレない夢を持ち続け
目標を掲げて
夢目の前のできることとやるべき事をただひたすらにやり続ける
部活や病院を休まずに
補強と練習
休養
その日にできることを
毎日コツコツやる
その繰り返しでした
弟3人に勉強も運動も全て、急にできるようになる魔法はなく地道が夢に通じる道ということを長男が行動で示してくれました。下の3人の子達も長男のように地道を貫いてくれればと思います。
夢を叶えて都大路を走る長男を間近で応援できて感無量でした。
長男が夢を叶える事ができたのは長男の努力だけではなくて沢山の支えてくださる人々がいて、その支えてくださる人々に出逢えたのは臨時休校やコロナ渦や怪我という一見不運な出来事が結んでくださったご縁でした。あたたかく優しく皆さまが支えてくださり応援して下さり力になって下さりご指導下さ今に至ります。皆様に感謝しかありませんし、良いことも悪いことも今の長男になるために全て必然だったのかなとも思います。
全国の壁を経験して、長男はますます走ることが楽しくなったそうです。志をあらたに今年1年最後の高校生活も頑張りたいと笑って話してくれたので私は応援したいと思います。
長男へ
感動をありがとう
今年も地道を貫いて長男らしく輝け!