快晴の今日に初めて行ってきました!

清水三年坂美術館!!

 

 

 

日程:2024年5月11日

場所:清水三年坂美術館

展示:絹の輝き 縫の技 (後期)

 

 

■アクセス

JR大阪駅→京都駅→市バス206系に乗車して清水寺を目指して

五条坂にて下車。バス停を降りてから徒歩で(上り坂!)約12分ほど。

 

 

■料金

一般¥1,000.-

※現金orクレジット支払のみ!QRコード決済すべて不可なのでご注意を。

※コインロッカーはないので大きな荷物を持っていくのはお勧めしません。

 

 

 

まずは外観から。

中はすべて撮影禁止だったので、今回も外観のみの写真掲載になります。

 

観光地の中にぽっと現れる日本家屋の趣のある美術館。

一見美術館には見えず、ちょっとおしゃれなお茶屋さんかと思った…。

ただ、こんなド観光地のど真ん中にあるのに、

急に静かな空間に包まれて鑑賞できるのが個人的にお気に入りポイントでした。

表の清水坂では様々な人種の方と出店で賑わっているのに、この中で私は静かに美術品を鑑賞している…

かなり優越感に浸れます(笑)

 

続いて中をご紹介。

 

展示室は1階と2階に分かれてて、1階はたぶん常設展ですね。

明治からの工芸品や焼き物などが展示されてました。

今回の大本命・刺繍絵画は2階!おそらく2階が企画展の展示室なんでしょうね。

中は土地柄なのかこじんまりしていて、人は少なく(土曜なのに!)

外国人観光客の方は偶然か、お一人もいませんでした。

 

 

さらに清水三年坂美術館とは?

▼清水三年坂美術館公式HPより

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清水三年坂美術館は幕末・明治の七宝・金工・蒔絵・京薩摩を常設展示する日本で初めての美術館です。
金工・七宝・漆芸などの技法は、遠くシルクロード周辺の国々で生まれたものですが、日本に伝わった後、大きく進化を遂げ、独自の技法として定着しました。特に無線七宝や漆芸における蒔絵の技法は日本で独自に生まれたものです。
これらの技法は刀装具、印籠、香道具等の装飾に多用され、幕末から明治にかけて、その技術レベルや表現力は頂点に達しました。それは将軍家や大名、急速に力をつけてきた商人、明治に入ってからは皇室などの支援により、優秀なアーティスト達が育成されてきたからです。

しかし明治以降、廃刀令が出されたり、日本人の生活が急速に洋式化し、美術品に対する嗜好が西洋に向かう中で、これらの伝統的な技法に対する需要が急速に細っていきました。それに伴う職人の減少、技法の衰退は、現在にまで至っています。一方でこれらの美術品に対する海外の評価は非常に高く、現在もなお流出が続いているのは残念なことです。
当館では、帝室技芸員の作品に並んで無名作家の作品も展示します。しかし、どの作品も皆繊細で洗練された美しさを持った名品ばかりです。これらの作品を紹介することにより、日本で再び金工、七宝、蒔絵等の芸術が正しく評価され、技術的にも芸術的にも幕末、明治を超えるものが現れることを心から願ってやみません。

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元々国内にあった伝統技術が今や途絶え途絶えになっていることが残念というか寂しいというか…

そういう技法があって作品として素晴らしく、高い評価を得ているということを知れること自体学びだなと思います。

 

 

 

そもそも私が刺繍絵画を知ったのは、2年前の2022年9月20日に京都高島屋にて。

たまたま刺繍絵画の企画展が開催されており、初めて目にしました。

こんな素晴らしい芸術があるんだ…!と日本人の技術力の高さに感動したのを覚えています。

 

刺繍絵画は明治期から海外へたくさん輸出され、現在は逆輸入しているような状態。

日本の高い技術の作品が多く海外にあるのもいいやら悪いやら…(海外ではかなり高い評価!)

 

やっぱり、実際に目にすると本当にすごい…

きめ細やかさ、立体感、糸の光沢、もちろん絵画としての構図の素晴らしさ

どれも素敵で美しかったです。

また、無銘の作品も多かったですが、どれもレベル高くてびっくりしますよ…。

 

▼清水三年坂美術館公式HPより

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明治時代に入ると、日本の染織品は室内装飾としての販路を見出され、絵画を模した額や屏風などが盛んに制作されるようになり、その多くが海を渡っていきました。これまでの衣類や生活雑貨から離れた刺繍絵画や天鵞絨(ビロード)友禅などの染織品は美術染織と呼ばれ、千總の西村總左衛門や髙島屋の飯田新七といった京都の呉服商によって、日本画家の下絵や海外の油絵をもとに制作されました。特に刺繍絵画は、その重なり合った絹糸の輝きによって、また、さまざまな刺繍の技法を用いることによって、ときに絵画を超えた写実性を見る者に感じさせます。

 本展では、刺繍絵画の優品や未公開作品を中心に、同時代を彩った天鵞絨友禅も合わせて展示いたします。京都で生まれ、時を経て再び京都の地へ帰ってきた、美術染織の名品の数々をぜひご高覧ください。

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今回の個人的お気に入り作品

※作者名の鬼才がない作品は無銘作品

 

■「獅子図」加藤達之助

〈公式HPより引用〉

結構有名な作品ですよね。

こちらは京都高島屋でも見ました。

圧巻です…。

 

 

■「豹に鸚鵡図」12代 西村總左衛門

「獅子図」と同じぐらい圧巻だったのはこちらの豹の作品。

リアルな豹が鸚鵡(オウム)の首を噛んでのっしのっしと運ぶ様子を描いた作品。

オウムにしては大きいサイズの獲物を勇ましく捕らえた姿はもうかっこいい!の一言です。

海外向けに輸出することを想定して製作された作品も多い為か、

ライオンや虎、豹など日本にはいないような動物の画があるのも刺繍絵画の特長だと思います。

 

 

■「松鶴図」

〈公式HPより引用〉

今回のパンフレットの表紙にもなっている作品。

構図が好き。

日本画ならではの余白と木々と鳥と草の自然をテーマにした感じとか

鳥の親子の生活感とかがもうすごい好き。

 

 

■「粟穂に鶉図」

格子の向こうに鶉(ウズラ)たちがじゃれあっている様子を描いた作品。

鶉たちの無邪気さと相反して規則性のあるまっすぐな格子の柵がなんとも。

さらに上部にはほそーい蜘蛛の巣が。

格子の柵と蜘蛛の巣、こんな細くて頼りない線を糸で描いているのだからすごい…。

 

 

■「山火事図」伝4代 飯田新七

油絵と違う”火”の表現力に感動しました。

正直、火に関しては筆で描く方が、リアルさとか荒々しい感じ、恐怖なんかを表現しやすいと思うのですが、

それでも刺繍でもここまで火を表現できるのだとちょっとびっくりした、という印象です。

 

 

■「神橋図」

こちらはガラスケースに入っていた作品。

刺繍絵画の素敵なところって絶対に”3D感”だと思う!!

水墨画や日本画、版画、油絵とは違って糸で浮き出る表現、本当の影ができるのとか本当に素敵。

その”3D感”がよくわかるのがこの「神橋図」だと思いました。

橋が本当に前に出てきてる…。

特殊映像の映画館で観たような気分になります。(言いすぎかな?)

 

 

■「春景図」・「秋景図」

この春と秋の対比が良かったんですよね~

春はキラキラしてて桜をモチーフに全体的にピンクで、

秋は少し寂しげで木々と陰影のコントラストが季節感を演出してて。

ふたつ比べて鑑賞するのが◎

 

 

作品№29~33はモノクロで寂しげ。綺麗だけど、哀愁が漂う水墨画のような作品でした。

 

■29刺繍・天鵞絨友禅「月に芦雁図」

■30天鵞絨友禅「海辺風景図」

■31天鵞絨友禅「ベニスの月」4代 飯田新七 下絵:竹内栖鳳

■32天鵞絨友禅「清水寺図」12代 西村總左衛門

■33天鵞絨友禅「月に塔図」12代 西村總左衛門

 

 

「海辺風景図」は富山の雨晴海岸に少し似てたかも(笑)

 

個人的には「ベニスの月」が洋画っぽくて好きでした。

 

 

 

 

今回はグッズは購入しませんでしたが、チケット購入でこんな特典が。

「五節句図蒔絵硯箱」柴田是真のポストカード!

 

あとこの日はゴッホのひまわりのネイルシールを付けていきました。

 

久しぶりに京都は清水に行って人混みにもまれて来ました…

 

でもちょいちょい見かけた同世代ぐらいの女性がカメラ下げて一人で歩いてるのとか見ると

「あ、この人も同じ目的だったりして…」と勝手に嬉しくなってます(笑)

 

次回は大阪です!!

 

ではまた。

 

 

 

 

 

 

 

全然話が変わるのですが、先日から少しトラブル?が。

今回のこの記事、アップするのが予定より3日も遅くなってしまったんです。

本当は作品を見たその日のうち(11日)に書き留めておきたかったのですが…

原因はカメラアプリの不具合!!

 

私は、Olympusのpenシリーズで撮影しているのですが、

専用のアプリを用いればカメラからスマホへ撮影した写真データを転送できるんですよね。

その専用アプリというのが「Olympus image share」。

結構有名なアプリだと思うのですが、5月1日までは普通にシェア出来ていたのに、急に転送できなくなっちゃって…

Olympusのカメラから出るWi-Fiをスマホと接続してアプリから転送するのですが、この接続が全くできなくなりました。

スマホの設定も特に変えていなかったのに何故?

インターネットでいろいろ検索してもリアルタイムで不具合が出ている情報も特になく、

接続できないときの対処法も全部試したのにうまくできなくて…

もう結構パニックで、今後どうしよう…?みたいな不安でいっぱいになってしまいました。

 

一日の段取りとかToDoリストとかいろいろ決めて日々動いているので、

何かが全く機能しなくなった時が本当にげんなりしてしまうんです…。

しかも生理2日目&雨天で低気圧というダブルパンチも喰らい、一気にヤル気0に。(もはやOlympus関係ない)

 

ただ、諦めずに試行錯誤を繰り返して何とか3日後、接続できました!!!

体調も良くなってきたので今日からまた頑張ります。

 

こんなことでめげちゃだめですね…

世の中の皆さんも仕事やらたくさんがんばってますよね…

 

大人って頑張ってるのに誰からも褒められないからなぁ…

褒められてぇよう…。

 

ちょっと余談でした。

 

ではまた。