好きな作品集シリーズ第5弾!!
大好きなジブリ作品から。
こちらは結構昔に購入してた…
8刷版・2017年12月15日刊行されたものでした。(2014年7月25日初版)
今から6年前に購入したものを今でも大事に持ってました。
ジブリの立体建造物展
今回紹介するにあたって、改めて本書を読んでみると本当におもしろくて興味深い…!
宮崎監督の夢とこだわりが詰まってるんだなぁって感心するし、それに振り回される人々(主に鈴木さん)と惹きつけられる仕事人たちの様子が分かるよう。
と、内容の紹介の前にぜひ見てほしいのが
表紙と裏表紙!!
▼表紙(もうこれだけでわくわくする)
▼切れ目を右にめくると…
「千と千尋の神隠し」で千尋と千尋の両親が迷ったあの食堂街の風景!
▼さらにそれを裏面にめくると…
太鼓橋からの油屋の御殿!!わおー
▼そして裏表紙もめくると
「となりのトトロ」の草壁家!の外観!
本当にすてき…
のどかな昭和の日本の田舎の風景の趣が瑞々しく描かれてて本当に好き。
▼そして裏面
草壁家の内装。内から外を見たときの影入りな感じ。
これはいろんな内装のうちの一つの美術ボード。(『ジブリの建造物の世界へ』より「となりのトトロ」P147参照)
さて、いよいよ中身のご紹介!
※本書目次参照
部分を見れば、全体が見える。 スタジオジブリ
本書より、気になったお言葉。
『…一般に、建物の持っている魅力とは何でしょうか。
そのひとつは建物と人との接点にあります。
人が住む建物は、人の暮らしに欠かせないものです。
しかし近年に見られる建物は本来の魅力から離れ、人と建物に大きな距離があるように感じられます。
それは私たちが、一番近くにいるのに見落としているものののひとつであり、ともすれば忘れてしまいそうなものです。』
※一部抜粋
空想的で現実的な建物 藤森昭信
建築家の藤森昭信さんが本書も監修しています。
『大人と子ども、意識と無意識、人工物と自然、そんな問題を考えながらジブリの建物を見ることも可能です。』
ジブリの建造物 鈴木敏夫
スタジオジブリ・プロデューサーの鈴木敏夫さんが、宮崎駿監督とのエピソードについて語ってくれています。
ジブリ作品にはよく、”吹き抜け螺旋階段”が採用されていること。(「コクリコ坂から」のカルチェラタンや、「千と千尋の神隠し」の油屋など)
三鷹の森ジブリ美術館のデザインについてなど、宮崎駿監督のこだわりについて細かく知ることができます。
建築史家・建築家から見たジブリの建造物 藤森昭信
またまた藤森昭信さんのページ。
専門家から見たジブリの建物について11頁に渡って語ってくれてます。
ジブリの建造物の世界へ
メインページ!!!
「風の谷のナウシカ」~「思い出のマーニー」(当時の最新作)までの各作品の”舞台”を軸にじっくりその世界に浸れる
ファンなら幸せページ。
先日行ったジブリパークではたしかに作品の世界観に体入・没入・体感できる(という表現が合ってると思う)けど、
本書では詳細も読めるし、アニメーションも、宮崎監督によるイメージボード(水彩画のようなデッサン)も、
美術スタッフさんによる職人の背景画もじっくり見ることができる。
最期にこちらも読んでみたい。
スタジオジブリと藤森昭信、そして江戸東京たてもの園 早川典子
映画と建築をつなぐ記憶と無意識の世界 対談 藤森昭信×宮崎 駿
今になって、また読み返したくなる!
2024年はこういう作品集を細かく読み直してみようかな。