文字式をやっていると
えんぴつとボールペンは合わせて50本です。
えんぴつはx本です。
ボールペンは何本と表せますか?
これが乗り越えられない子がほぼ毎年います。
これに対し
「意味を考えさせてないからだ」とか
「具体的な数字で考えさせるってことをしてないからだ」
みたいなことをおっしゃる教え上手さんたちがいらっしゃるけれど
そんなもん普通に当たり前にそれでもなおこうなんだよって話です。
「えんぴつ10本ならボールペンは?」
「40本」
「どういう計算?」
「50-10」
「文字でも同じことだよ。じゃあx本なら?」
沈黙
こういうことが必ず起こるから問題なんでしょうと。
「同じように計算式で答えてごらん?」と言っても沈黙となったり、「50x」とかいう子がたくさんいます。
できない子たちだと、50xと答える子が最も多いかな。
たぶん、〜xっていう言い方が新鮮で、それこそが文字式であると思っているのだと思うけれど。
保護者の皆様方、信じられないでしょう?
でも、マジなんですよ。
50-xという式で答えるということがどうも気に入らないのか
具体的な数字以外は受け付けてくれない子がそれなりにいます。
仮に、文字式のときはそれをクリアしていたり、クリアさせたとしても
文章題のときにらその表し方ができなくなる子もいます。
50xとか、乗法しか使えなくなる子も一定数。
この辺りで、どういう計算をすると何が出てくるのか
今、何を求めるために何を計算しているのか
そういうものを考えずになんとなくでやってきた子達や
考えるということ自体わかってない子達が炙り出されてくる感じがします。
けっこう多くの子がそうなんですが…
こういうところが弱い子は
60÷(⬜︎−3)=5
たぶんこの辺から本当はできてない子たちです。
いや、もしかしたら
60÷⬜︎=12あたりから本当はダメなのかもしれない。
60÷⬜︎=180とか多分ダメ
数字の計算が何を意味しているのかよくわかっておらず
量としての感覚がなく
ただそういう記号として処理している感じ?
なかなか根が深いところです。
でも、ここらへんをクリアしないと数学はずーっと詰むんですよね。
数学って、文字を扱ってなんぼなものですし、逆算って方程式を解くことみたいなもんですし。
文字式、方程式、方程式の文章題
ここって、中1の山場ともいえるところ。
文章題なんてほんといろんな問題作れますしね。
それが正負のすぐ後にやってくる。
ここ、本当に重要で、出来ない子は本当になかなか定着しなくて大変なところなんです。
すっ飛ばしてやっても何も身につかないから、丁寧にいかないといけないところです。