「さよならマエストロ」を題材に、久しぶりに小説を書いてみました。


「さよならマエストロ」の市長さん、役名は白石一生です。

白石 一生

そして、當真あみちゃん演じる市長の娘は谷崎天音といいます。

谷崎 天音

今回は、この「さよならマエストロ」の悪役?である白石一生にスポットを当てて、僕の勝手な創作で造った裏設定で、簡単ですが物語を書いてみました。

では....


「さよならマエストロ・白石一生編」

翔「死神博士!覚悟しろ!」

一生「フッフッフ!仮面ライダーよ、これが私の真の姿だ!」

仮面ライダーに追い詰められた死神博士は、怪人イカデビルに変身した。

翔「イカデビル、何て手強い相手なんだ!でもこれで終わりだ!ライダーキッーク!」

一生「ぎやああああ!やられたあ!」

激闘の末、仮面ライダーはイカデビルを撃破した....


光太郎「お義兄さん、すみません。たくさん遊んで頂いて....」

一生「いやいや、僕の方こそ楽しかったよ!(^^)」

先程のイカデビルと仮面ライダーの激闘、まあ、仮面ライダーごっこである。(^^)

イカデビルに扮してたのは一生で、仮面ライダーに扮してたのは一生の甥の翔である。

もうすぐ春になる頃....

この日、静岡県晴見市の市長を務める白石一生宅には他県に嫁いだ妹夫婦が遊びに来ていた。

一生は妻との間に長女と次女がいるが妻は長女を連れて東京で暮らしており、一生は次女の天音と現在二人暮らしである。

一生の妹は麻衣といって、麻衣は南光太郎に嫁ぎ、光太郎との間には翔という今度小学生に上がる息子がいる。

一生「翔君、この春からは小学生だね!楽しみかい!(^^)」

翔「うん!伯父さん、仮面ライダーの変身ベルトありがとう!」

翔は腰に仮面ライダーの変身ベルトの玩具を巻いていたが、それは一生が翔の入学祝いにプレゼントしてくれた物だった。

一生「翔君は光太郎君譲りのイケメンだから、きっと女の子からもますます人気者になるんだろうね!(^^)」

麻衣「ちょっとお兄ちゃん!可愛い妹の私を忘れてない?」

白石「おー!すまん!すまん!」

一生の妹の麻衣は少し黒石さんモードになり、すかさずツッコミを入れた。

一生「しかし突然訪ねて来たけど一体どうしたんだい?」

一生は妹の麻衣とは仲が良く、義弟の光太郎と甥の翔とも関係は良好である。

いつでも訪ねて来てくれて大歓迎なのだが、ちょっと突然の訪問だった。

まず、甥の翔が口を開いた。

翔「伯父さん、天音お姉ちゃんヴァイオリンやってるんだよね!(^^)」

一生「えっ?」

翔は一生の娘で従姉である天音の事を持ち出した。
一生はそれに、少し身体が固まってしまった。

麻衣「天音ちゃん、お兄ちゃんにヴァイオリンをやるの反対された!と言ってたけど、それ本当なの?」

一生「天音、麻衣にも言ってたのかよ....」

確かにそうだった。

一生は何故か音楽を毛嫌いし、天音が音楽をやりたい!と言った時、それを猛烈に反対してたのだ。

天音は叔母である麻衣を慕っており、一生にその事を麻衣に相談していたのだ。

今回 麻衣達が来たのはその流れからである。

麻衣「ねえ、お兄ちゃん!」

一生「................」

麻衣「本当はお兄ちゃん、今でも音楽好きなんでしょ!だってお兄ちゃん、元々ヴァイオリンやっててずっと頑張ってたじゃない!」

一生「それ言うなよ、もう昔の事だ....」

麻衣の言う通りだった。

一生は音楽を嫌い、今はそのようにしているが実は、根っからの音楽少年だったのだ。

しかしある理由からそれを断然し、そして今に至るのだった。

麻衣「本当は天音ちゃんには、好きなようにやらせてあげたいんでしょ。自分が出来なかった分まで....」

光太郎「お義兄さん、もういいじゃないですか。もっと自分に正直になりましょうよ」

翔「伯父さん、僕にいつも優しくしてくれるじゃん!天音お姉ちゃんにも優しくしてあげてよ!」

一生「光太郎君、翔君まで....」

一生とて、本当はそんなわからず屋でもなかった。

本当は娘の天音には、何の気兼ねなく自分の好きなようにさせてやりたかった。

しかし名家である妻の実家には頭が上がらず、その板挟みにもなっていたのだ。

一生「そうだよな、皆んなの言う通りだ....」

麻衣「お兄ちゃん....」

一生「わかったよ。天音ともう一度話してみるよ....」

例え他の誰が何と言おうと、自分は天音の味方でいる!
一生はそう心に決めた!

一生「(夏目先生、これで良いですよね....)」

晴見市に突如として現れた夏目俊平....

夏目 俊平

夏目俊平は一生の意に反して晴見フィル楽団のマエストロとなり、一生とことごとく対立した。

しかし実はその夏目俊平は一生にとって、かつて自分が憧れたマエストロだったのだ!

何も知らない素振りで平静を装っていたが、その夏目俊平が現れた時は本当は心が踊り、興奮を押し殺すのにも必死だったのだ。

一生「(もう迷わないですよ、夏目先生....)」

一生のその瞳は、もう一切の曇はなかった....

〈完〉


まあ、こんな感じです。

急いで書いたので、ちょっと雑だったかもしれませんが。(^^)