『セナの魂』
ここは何処だろう…
何も見えない
何にも聴こえない…
戦慄のダークブルーに閉ざされ
深い眠りへと堕ちてゆく…
貴方は誰?
何を言ってるのか、全く聴こえないよ
〝…………″
金属の破片が焼けるような匂いがした
貴方はまさか…
〝ヒキカエセ…″
えっ?来るなと言ってるの?
待って、行かないで!
煙のように消えたその人は
顔は見えず
足音すらも聴こえなかった
ただ、ロスマンズブルーの輝きが
闇の中で光っていた…
そして目が覚めた
気がつけば僕は
白いベッドの上に横たわっていた
そこには涙ぐむ彼女の笑顔…
そしてまた僕の頬も、涙で濡れていた
〝バカ…″と小声で抱きつく彼女
彼女の胸に顔埋め…
僕は〝ゴメン…″と小声で呟いた…