なんだかんだで年の瀬を迎えてしまった。
子供の頃、12月といえばクリスマスがあって冬休みがあって、それだけでも嬉しい月だったものだ。
俺は、クリスマスの後の独特のせわしなさというのか、正月をゴールとした準備に費やす非日常感も好きだった。
昨今では、正月を迎える準備なんて大掃除くらいのものだが、今年はやり残した事も多いので、別の意味でせわしない。
今週末はクリスマスだが、だいぶん前にサンタの役割は終えた。
もうクリスマスはスルーして、仕事納めの納会を終えたら年末モードだ。
先に書いたやり残した事があるので、独り職場に残る事になるだろう。
場合によっては、正月も仕事なんて事になるかもしれないが、それもまた良いだろうと思えるようになってしまった。
子供の頃は、何かがあるかもしれないという期待感を感じた年の瀬。
今では社会に留まっている事を安心する自分に変ってしまったのかもしれない。
ちなみに、今年は久しぶりに年賀状も書く事になった。
このところ、毎年のように親戚縁者が亡くなっていたが、久しぶりに訃報を聞かずに済んだ年になりそうである。
もっとも、年賀状を書く相手も減ってしまったので、今回は手書きで奮闘しようと思っている。
今の俺には唯一の年の瀬らしい催しだ。
来年もまた年賀状を書ける年になれば良いと願いつつ、残りの日常を戦ってこようと思う。
新年までもう少しだ。