風邪も小康状態になってきた気がするので、少し家事もして洗濯やら掃除やらを片付けた。

 

ちょっとすっきりして部屋でも落ち着けるようになった。

 

買物にも行きたいが、雨という事もあって出掛けるには億劫だ。

 

さすがに冷凍食品のストックやインスタントものでは辛くなってきた。

 

ここは一番!部屋を掃除した事も手伝って、出前を頼んでみる事にした。

 

ただ、出前と言ってもそろうメニューは寿司、マック、中華料理、ラーメンくらいだ。

 

とりあえず、メニューを見て中華料理にカツ丼があったので、それを頼む事にした。

 

少し重たいかもと考えたが、この3日は大したものを食べれてないので、誘惑に負けた。

 

やっと、ちゃんとしたものが食べれる事に少し期待も高まった。

 

中華料理のカツ丼というのも珍しい。

 

餡でも乗ってるのかと、勝手な想像を膨らませたのだが、届いたものは普通のカツ丼だった。

 

特に中華料理の要素もない。

 

もちろん、美味しかったのだけど、退屈な日を過ごした事もあって、ちょっとしたイベントに過度に期待してしまうようだ、

 

普通の中華丼を食べながら、何処かで食べたような味だなと感じた。

 

店屋物にしては、味付けが薄くて甘い気がするので、普段の俺ならあまり食べない味付けだ。

 

記憶を辿たったが、出てきそうで出てこない味。

 

しばらくして体温を測ると、少しだけだが熱が上がっていた。

 

家事で動いたからなのか、カツ丼が重たかったのか、あるいは記憶を探った事で知恵熱が起きたのかわからない。

 

束の間の満足も何処へやらで、掃除を終えたベッドに横たわっている。

 

どうも夏風邪が長引くのは本当らしい。

 

俺の代休は、全部風邪に持ってかれそうな勢いだ。