ふらっと回転寿司に行ってみた。
たまたまお店の前を通り掛かっただけなのだが、無償にお寿司が食べたくなってしまった。
昔は大勢で食べて、賑やかな雰囲気が好きだったが、離婚した当初はバツが悪くて行けなかった。
今では、お一人様も全く問題がない。
行きたいとは思ってないが、ディズニーランドも一人で行っても平気な気がする。
そんな訳で、通りすがりの回転寿司屋さんに飛び込んで、お寿司を楽しんだ。
以前は待合い場所にたくさんの人が並んでいたが、コロナの影響なのか人は少なく、一人なこともあって席につくのは早かった。
若い頃なら15皿くらいは食べたが、今なら10皿も厳しいかもしれない。
そんな事を思いながら、10皿で何を食べるか選んだ。
変り映えのしない定番メニューに加え、季節メニューやサイドメニューが増えたように思う。
それでも、寿司を食べに来たのだからと、気持ちを改めて定番を中心に食べたいものを決めた。
客が少ない事もあって、あまりお皿も回ってないように見えたので、片っ端から食べたいものは注文した。
これまた、客が少ないから寿司もテンポよく出てくるので、あっという間に目の前は寿司皿で一杯になった。
元々、早食いな事もあって、気づけば来店して30分もたったない内に10皿を食べてしまっていた。
一人だと会話もないので、仕方のない事なのだが、お寿司の満足感と裏腹に何処か寂しさを味わった。
まぁ、こんな事は以前からあった。
お一人様を始めてからつき纏っている事なので、深く考える事もなく店を出た。
お店を出てしばらく歩くと、コンビニがあったので、そこで珈琲を買って店先で一服した。
よく考えれば、寿司屋にも同じ値段の珈琲があった筈なのだが、わざわざコンビニで珈琲を買ってる自分が滑稽に思えた。
どうも、この方が自分には落ち着くらしい。
お寿司は食べたかったけど、あの場所と雰囲気、そこで食事する事を楽しんだかと問えば、そうではなかったのだろう。
なんとなく、自分が強がってるだけの気がして、我の事ながら可愛く思えてしまった。
ただ、コンビニの珈琲は味にも馴染んだが、値段の割に本当に美味しいと思ってる。