東京地裁で11日、判決公判が開かれたパロマ工業製ガス湯沸かし器による一酸化炭素中毒事故。事故が起きた湯沸かし器4機種と類似の3機種も含めた計7機種は昭和55年~平成元年に計約26万台販売された。経済産業省が平成18年8月に回収命令を出してから約3年8カ月。うち約19万台は既に廃棄されたのか、存在しているかどうかも分からない状況だ。
販売時期が古く、顧客名簿も作っていなかったことが影響したとパロマ広報室。「回収作業に終わりは見えないが、消費者の方のご協力を得て地道に点検し続け、一台でも多く回収したい」としている。
安全装置の不正改造は、8年に東京都内の自宅マンションで死亡した山根敦さん=当時(21)=の遺族が18年2月以降、原因究明を求め、警視庁が再捜査して判明。経産省が過去の記録を調査し18年7月、事故が多発していることを公表した。
回収命令を受けパロマ側は、設置にかかわったガス事業者から約6万8千台分の設置先リストの提供を受け、約2万1千台を回収。残る約4万7千台分は廃棄などですでに存在しないことを確認した。
パロマは現在もホームページや新聞広告、テレビCMを通じ、7機種の所在に関する情報提供を呼び掛けている。毎月数件から十数件程度ユーザーらからリストに載っていない設置情報が寄せられているという。
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販売時期が古く、顧客名簿も作っていなかったことが影響したとパロマ広報室。「回収作業に終わりは見えないが、消費者の方のご協力を得て地道に点検し続け、一台でも多く回収したい」としている。
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回収命令を受けパロマ側は、設置にかかわったガス事業者から約6万8千台分の設置先リストの提供を受け、約2万1千台を回収。残る約4万7千台分は廃棄などですでに存在しないことを確認した。
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