「自分を受け入れましょう」というフレーズがあるけど、それはいったい、具体的にどうすることなのか?
そんな言葉を読んでも、頭の中にある「お決まりのフレーズ」を増やすだけで、今ここにリアルにいる自分自身が救われるのには、何の助けにもならない。
そう、言葉遊びをしたいんじゃない。精神世界のお決まりのフレーズを再確認して、分かったふりをしたいわけじゃない。「いつか」じゃなくて、「いま」幸せになりたいんだ、と。
「今すぐ楽になりたい」…心理カウンセラーは、それを「依存傾向」と呼ぶのかもしれない。
でも、心理学がそれを何とラベリングしたところで、だから?としか思えない。そうした心理学的な「上から目線」の概念は、「意識側」の都合から見た浅はかなラベリングにすぎない。
心や無意識に、良いも悪いも無いのだ。”彼ら”だって、一人の存在だ。モノ扱いされれば悲しんで当然だと思う。大切なのは、彼らを「治療対象」として扱うのではなく、彼らの側にいて、彼らの存在を身体で感じてあげること。
そのことに気づかせてくれたのが、アン・ワイザー・コーネル著「やさしいフォーカシング」だった。
タイトルに「やさしい」とあるけど、これは「初心者向け」という意味よりも、「彼ら」の存在を尊重して、大切に扱う、人としての優しさ…という意味が大きいと思う。
この本を読むと、すべての苦しみは、「”彼ら”を裁くこと」「競争社会に不都合な”彼ら”を見捨てて、”彼ら”から離れようとすること」から生まれてくるのではないか、とさえ思う。フォーカシングを考案…「発見」したのはユージン・ジェンドリンだけど、”彼ら”を小鳥のように大切に扱い、存在をまるごと認めてあげて尊重することの大切さを教えてくれたのは、アン・ワイザー・コーネルだった。
寂しい、悲しい…それは、”彼ら”が存在を認めてほしい、という願いのあらわれなのかもしれない。
もっと、”彼ら”の声に耳を傾けてあげよう。”彼ら”は、自分がここにいることに気づいてもらえるだけでも、とても嬉しいみたいだ。
僕は今まで、心理カウンセリング、セラピー、ボティワーク、バイオシンセシス…いろんなワークに参加してきたんだけど、今思えば、そうしたワークに参加することで、
「自分の中にある傷つきやすさから逃れようと、もがいていた」
んだと思う。
何年も「傷つきやすい自分」を持て余し、この傷つきやすさから、どうにか逃れることはできないか…そんなことを、ずっとずっとずっとずっと、ずーっと考え続けてきた。この傷つきやすさが解消されれば、表情も明るくなって、生き生きとした人間になれるはず…と。
でも、フォーカシングを続けるうちに、ある日突然、ふと降りてきた気づきがあった。
「僕は本質的に、繊細な人間なんだ。自分の傷つきやすさから逃れようとすることは、自分が自分自身から離れようとすることだ。僕が僕でなくなろうという、不可能に挑み続けていたから、辛かったんだ」
そう思うと、ふっと心が軽くなった気がした。もう頑張らなくていいんだ、と肩の荷が下りた気分だった。
もしかしたら、自分のこの繊細さが武器になる時が来るのかもしれない。今はまだ先のことは分からないけど、ただ、強迫観念的な何かから解放されて、ホッとしたのは事実だった。
20年近く悩んできた「傷つきやすい自分から逃れたい」という思いだけど、長年かけても解決しなかったこの思いが、前述のようなコペルニクス的展開を起こしたのは、一冊の書籍との出会いだった。
それが、アン・ワイザー・コーネル著「やさしいフォーカシング」だった。
つづきます…
「自分の中にある傷つきやすさから逃れようと、もがいていた」
んだと思う。
何年も「傷つきやすい自分」を持て余し、この傷つきやすさから、どうにか逃れることはできないか…そんなことを、ずっとずっとずっとずっと、ずーっと考え続けてきた。この傷つきやすさが解消されれば、表情も明るくなって、生き生きとした人間になれるはず…と。
でも、フォーカシングを続けるうちに、ある日突然、ふと降りてきた気づきがあった。
「僕は本質的に、繊細な人間なんだ。自分の傷つきやすさから逃れようとすることは、自分が自分自身から離れようとすることだ。僕が僕でなくなろうという、不可能に挑み続けていたから、辛かったんだ」
そう思うと、ふっと心が軽くなった気がした。もう頑張らなくていいんだ、と肩の荷が下りた気分だった。
もしかしたら、自分のこの繊細さが武器になる時が来るのかもしれない。今はまだ先のことは分からないけど、ただ、強迫観念的な何かから解放されて、ホッとしたのは事実だった。
20年近く悩んできた「傷つきやすい自分から逃れたい」という思いだけど、長年かけても解決しなかったこの思いが、前述のようなコペルニクス的展開を起こしたのは、一冊の書籍との出会いだった。
それが、アン・ワイザー・コーネル著「やさしいフォーカシング」だった。
つづきます…
