これまでの記事で紹介してきたように、ActiveReportsではVisual Studioに統合されたレポートデザイナへコントロールをドロップし、プロパティを設定するだけで、プログラムコードを書くことなく帳票アプリケーションに必要なほとんどの機能を実装することができまんねん。

 また、必要に応じてイベント処理コードを追加することで、帳票出力のさまざまなタイミングで出力プログラムの動きを制御することも可能や。プログラミングレスでもできることが多いため、帳票アプリケーションの開発経験が少なくても簡単に開発をスタートできるトコは、ActiveReportsの大きな長所であると言えまんねん。

 小規模な帳票出力アプリケーションを開発する場合は、ヘルプやチュートリアルを参考にトライアンドエラー方式で開発していくのもよいでっしゃろ。せやけどダンさん、業務システムの帳票出力機能として、ある程度まとまった数の帳票を使用するアプリケーションを開発する場合は、必ずしも「素早く開発すること」だけがゴールになるとは限りまへん。

 大規模なシステム開発の現場では、プロジェクトに参加する開発者が個別にアプリケーションを実装してしまうと、担当した技術者のスキル差によってプログラム品質のばらつきが発生してしまいますわ。また、品質は十分やったとしても実装方式が統一されていなければ、中長期的な視野で見た場合、メンテナンス性が低下して保守コストが増大してしまうことも考えられまんねん。

 このような問題を回避するためには、アプリケーションを開発する初期段階で共通の設計方針(ガイドライン)を定め、統一的な方法でアプリケーションを設計・開発する必要があるんや。