オリンピックでは、普段は競争はいけないと言っている人たちも日本の活躍を期待していることでしょう。
ナショナリズムの最たるものがこのオリンピックかもしれません。
しかし競争のない社会が存在するのでしょうか。
共産主義が崩壊してしまった今、競争のない国を探すのは困難です。
競争が避けられないのならば、せめて公正なルールを作って闘いましょうというのが一般的な考え方です。
それはスポーツだけではなく、経済活動にも当てはまります。
弱肉強食と言いますが、これが資本主義、市場経済の現実です。
弱肉にならなければ幸いですが。
ところで、1964年に東京オリンピックがありました。
東京オリンピックを覚えている方は中年以上の方たちでしょう。
東京オリンピックでは日本の選手は大変活躍しました。
体操の遠藤選手は一人で4つも金メダルを取ってしまいました。
柔道も活躍しましたが、無差別級で日本の神永選手がオランダのヘーシンクに負けてしまいました。
日本人にとっては大変なショックでした。
東京オリンピックだからこそ、初めて柔道をオリンピック種目に入れてもらったのです。
ろくすっぽ柔道を知らない外国人に負けてはいけないのでした。
ただ、無差別級というのは体重制限はありませんでしたので、神永選手に比べてはるかに体の大きいヘーシンクが圧倒的に有利だったのは誰の目にも明らかでした。
何しろこのころの日本人は栄養が悪かったせいか、大きい人は珍しかったのです。
その後、このヘーシンクは、アントニオ猪木と闘って負けてしまいました。
アントニオ猪木はお日本人ばなれした恵まれた体格でしたので、確かに若い時は敵なしでした。
この東京オリンピックを境にして日本は高度経済成長いたしました。
池田勇人総理大臣の所得倍増計画、みんな金持ちになって豊かな生活をしろと演説しておりました。
1964年から1974年までが、日本の一番豊かな時代だったかも知れません。
この辺で止めておけば良かったものを、さらに高度成長を推し進めましたので、遂に日本は拝金主義となり、その結末がバブルとその崩壊でした。
私は貧乏がいいとは思いませんが、足るを知りませんと悲劇になってしまいます