2011年3月11日14時46分ごろ、三陸沖を震源とする地震が発生。
10日経った今でも懸命の救助活動が続けられている。
1人でも多くの方々が助かり安心した生活に戻れることを、大阪の地からではありますが切に願っております。
この間、当然マーケットも大荒れだったわけで、関係者としてその記録を多少残しておきたいと思う。
3月11日
14時46分ごろ、地震発生。225先物はそれに敏感に反応し、100円超値を下げる
この時点では地震の被害状況がよくわからないまま引けを迎える
SGXや夜間取引では1万円割れに
休日中
被害状況が伝えられ、原発で水素爆発が起こるなど、事態が深刻であることを思い知らされる
3月14日
(会社は事前にお休みを頂いていたので、自宅ネット環境下)
朝方、TOPIX先物にサーキットブレーカー発動
それでも底値を拾おうとする動きが強かったのか、午前中は強含む
しかし、収まらない余震や原発の状況悪化により、午後は売られる展開に
3月15日
原発の状況がどんどん悪化する中、マーケットは混乱の極み
225先物でも2度のサーキットブレーカーが発動
即時約定値幅制度に基づく取引の一時中断措置もラージ・ミニにおいて何度かとられる
一時、最終的な制限値幅ギリギリまで売られる
(J-GATE稼動一ヶ月にして、CBが起きるとは想像だにしていなかった・・・)
3月17日
早朝、ドル円が史上最高値を更新、76円25銭をつける
3日連続ストップ安だった東京電力が寄り付く
3月18日
9時ごろ協調介入が実施され、ドル円で2円超も円安が進み81円台前半
225先物も瞬間的に150円超の上げ
板状況は地震前とは打って変わってスカスカ
激しい時にはラージの一値に数十枚も当り前といった状況
しかしながら、週後半に落ち着きを取り戻しつつあり、ラージで3桁の枚数が入るようにはなってきている
以下は、日中(イブニング除く)の4本値と売買高状況
15日をピークに売買高、値幅ともに落ち着く傾向
14日の寄り付きには、ラージとミニに30円の鞘が出来ているが、通常時には起こり得ないこと
6月物ラージ
日付 | 始値 | 高値 | 安値 | 終値 | 売買高 |
3/11 | 10280 | 10310 | 10160 | 10170 | 94,920 |
3/14 | 9500 | 9750 | 9430 | 9460 | 206,394 |
3/15 | 9180 | 9230 | 7800 | 8640 | 291,543 |
3/16 | 9050 | 9070 | 8710 | 9000 | 206,078 |
3/17 | 8440 | 9020 | 8400 | 8930 | 176,142 |
3/18 | 9020 | 9200 | 9010 | 9130 | 107,684 |
6月物ミニ
日付 | 始値 | 高値 | 安値 | 終値 | 売買高 |
3/11 | 10275 | 10310 | 10160 | 10170 | 524,062 |
3/14 | 9470 | 9750 | 9430 | 9475 | 1,088,800 |
3/15 | 9180 | 9225 | 7795 | 8640 | 1,407,615 |
3/16 | 9030 | 9075 | 8710 | 8995 | 1,244,028 |
3/17 | 8450 | 9015 | 8395 | 8935 | 1,011,236 |
3/18 | 9010 | 9195 | 9010 | 9130 | 610,751 |
気になったところとして、4月物ミニも掲載
まあまあ売買高と流動性があったなという印象
きちんと計算したわけではないが、4月物と6月物のスプレッドはだいたい10円程度のはず
(ちなみに18日引け間際のスプレッド市場では8円カイ、10円ヤリ)
しかしながら、14日・15日は部分的にスプレッドが拡大
15日では常時50円~60円開いているような事態に
16日以降、それが落ち着く展開に
4月物ミニ
日付 | 始値 | 高値 | 安値 | 終値 | 売買高 | |
3/11 | 10275 | 10305 | 10150 | 10155 | 48,948 | |
3/14 | 9395 | 9740 | 9395 | 9415 | 90,121 | |
3/15 | 9155 | 9210 | 7735 | 8590 | 116,125 | |
3/16 | 8985 | 9040 | 8695 | 8980 | 87,319 | |
3/17 | 8425 | 9000 | 8375 | 8925 | 78,436 | |
3/18 | 9010 | 9185 | 8995 | 9125 | 51,018 |
一時的なオーバーシュートはあったにせよ、今後も市場が健全であらんことを願う