クラスの女の子がマンション前で次男を待ち続けているので、あえて時間を外したいのだと言うのです。



と。
ウケる。
長男も次男もとても似ていて、同じ顔していますが、強いていえば長男の方が、顔のつくり的にはいいような気がするんですけど、長男は一度も女子からチョコをもらうこともなければ、女子がらみの話もない。
要するにまったくモテません。
運動はイマイチだけど、頭はそんな悪くないし、頼りないけど優しいよ?ダメ?

どちらも子役やモデルになれるほど整った顔立ちではないので、そんなもんかなと思っていましたが、次男はけっこう女の子にモテるので、やっぱり顔じゃないんでしょうね。

少し前に、次男が休み時間に、鬼ごっこする人!と手を上げた時、みんながよってきてくれたのに、後出しで次男と対立する男の子が、
「みんなで鬼ごっこなんかじゃなくて、リレーしようぜ!」
と、次男のところにいた鬼ごっこチームをみんな連れて行かれたことがありました。
残ったのは、次男と女の子ひとり。
仕方なく、担任の先生に声をかけて3人で鬼ごっこをしようという話になりました。
しかし、リレーチームの方が人数か多かったため、トラブルがないか気になった先生は、
「リレーの様子を見てくるね」と、行ってしまった。
また二人になってしまったとき、
女の子は静かにこう言ったのだといいます。

と

すごいな。
その言葉どおり、しばらく次男がリレーチームにも入れてもらえず、仲間外れにされていた間も、その子はずっと次男のそばで、コオロギをとる次男を見ていてくれたそうで。
そして、次第にリレーに飽きたお友だちが、コオロギとりに加わるようになり、クラスの中でコオロギブームが起こったため、再び次男がコオロギ取りの名人として、お友だちがそばに集まるようになったそうです。
めでたしめでたし。

私もそうでしたが、小学生ってほんのちょっとしたことから、パワーバランスが変わりますよね。
それが行きすぎるといじめになってしまうのだろうなと思いますが、
こんな形で女子からサポートを受けることは次男は多いんです。
図工の時間で自分の持ってきた好きな材料で創作をする際も、女子たちはみんな自分が持ってきたビーズや綿や貝殻なんかを、次男にぜひ使ってくれといって大量にくれます。
夫も中学のとき、親衛隊が出来るほどモテたらしく、父の車で移動するときも後部座席で隠れなきゃいけないほどすごかったそうですが、夫に顔が似ているのは長男で、性格は次男。
やっぱり女子って、顔ではなく、未だにぐいぐい引っ張ってくれそうな男の子が好きなんですね。
それが大人になると、経済力になっていくのでしょうね。
本能の力ってすごいな。