Aくんは普段、幼稚園で見ている限りでは、体格もよく、足も速いから、しっかりしているのかなと思い込んでいたのですが、アンパンマンのぬいぐるみと、リュックいっぱいのトミカを詰めて登場。
年少くらいだと、お気に入りのおもちゃをお出かけの際にも持つことで安心する子はいますが、年長でそれって?と、ややびっくり。
最初は公園に連れて行き砂遊びをしましたが、砂遊びのときも車のオモチャを手放さず、おもちゃを持ってこなかったけど、車のおもちゃが気になるBくんと奪い合いになりました。
普段、長男の同じころと比べると幼いなと感じる次男ですが、二人が車でけんかになっている中、もくもくと、砂場で土手を作り、集中して川を掘りすすめていた次男がやたら大人に見えました。
それから家に戻っても、やたらグズったり、文句が多いAくん。ジュースばかり何杯も飲みたいとさわいだり、家中の部屋を見ようとしたり、冷蔵庫を開けたり保存庫開けてお菓子を漁ったり。
幼稚園では、先生の話をよく聞けるし、みんなと同じように行動ができる子なのですが、聞けば1月生まれだと言います。
次男は6月、Bくんは7月。
そうか、半年以上も違えば、同じ学年といっても理解力や言動も違って当たり前だと思ったのでした。
対して、幼稚園では集団行動がまったくできないBくんは幼稚園ではできない子という烙印を押された問題児。
家でもさぞ言うことをきかないだろうと覚悟していたのですが、彼はただレゴなど自分の好きなことをしている時は、石のように動かずひたすら熱中するタイプだったらしく、予想外に、まったく手がかかりませんでした。
Bくんはただ、集団で体を動かすことの多い幼稚園が合わないだけだったのです
むしろ賢い。ギフテッドの子が、普通の学校生活が退屈に感じるというのに似ています。
Bくんの印象がガラリと変わりました。
しかしながら、Aくんの幼さは1月生まれということを含めて考えても、やっぱり幼いように思いました。
二人が帰ったあと、Aくんは甘やかされてるのかな?と次男に聞いたら、
「Aのママはうるさいのが苦手らしくて、うるさくすると嵐のように怒るんだって。Aがいつも言ってる。ママ怖いって」と次男。
「嵐って。すごい表現ね。え、次男もお母さん怖いっていいふらしてんの?」
「僕?僕は、みんながママこえーって話してても、
ふーん、○のママ怖いんだー。うちのママはすごく優しいけど、って言ってあげてるよ。一応ね。感謝してくれていいよ」
「それは、、どうもありがとう」
やはり次男、気が遣える男です
しかしながらAくんのうちは、ママがフルタイム。とても優しいママだと思いますが、フルタイムで働いていると、普段子どもと長くいられない分、せめて一緒にいる時間はお互い気持ちよく過ごしたいと思うんですよね。
だから、どうしても怒る時間を減らさざるを得ないし、細かく子どもの様子を見ることもできないのは仕方ない。
時間は有限である以上、行き届かないところがあるのは当然で、その上早生まれときたら、何かをやらせること、教えること一つとっても、大変だろうなと感じました。
次男は小さく生まれたけれど、6月です。
これはやはり、日本においてはとてもアドバンテージになるんだなと今さらながら感じます。
大人になれば、数ヶ月の差どころか数年の差さえ分からなくなりますが、学生時代の早生まれ、特に中学受験ではかなり大きな差になるのは間違いない。
早生まれの子こそ、早期からの教育は必要かもしれませんね。
早期教育という名がつく何かをするというよりも、少なくとも早生まれのハンデを理解して意識して子育てするのとしないのでは大きく違いそうです。