美容関係の会社を起業すると話していたので、何をやるのか尋ねると、美容整形の仲介業と。
美容整形したい人に、韓国やタイの美容外科を紹介するコーディネーターをするのだそうです。
当然、その場は整形談義で花が咲きました。
「整形する人は、整形した自分の顔をこれが自分の顔だと思えるのかなあ」
と、私が言うと、
「思えるに決まってるじゃないですか」と。
「私この顔、全部整形してますけど、全然、私自分の顔だと思ってますよ。二重なんて整形には入りません。整形というのは、鼻や頰骨や輪郭をいじることですね」と。
彼女曰く、
「韓国では整形するのが当たり前であり、男性さえ整形するようになっている。
日本も芸能人はほぼ全員整形をしているので、今後一般人も今以上に整形をすることが当たり前の時代になると思う」と。
ちなみに彼女はタイで手術を受け、来週またタイに行き、目頭切開をする予定と話していました。
言われてみれば、初対面の時、誰かに似ていると思ったのですが、彼女の顔は、昔タイに旅行した時に現地で見たタイ美人に似ているのでした。
韓国で施術を受ければオルチャン風に、タイで施術を受ければエスニック風になるのでしょうか
彼女によると、
「一つをお直しすると、バランスが変わるので違う部分が気になってくる。整形に終わりはないんです。」だそうですが、確かに日本風の美人ではないにせよ、今でもきれいの範疇に入るお顔に仕上がっていると思うのです。
けれども整形のことを聞いて、何だかとても納得をしたのです。
顔はきれいなのに、彼女の仕草や佇まいがきれいな人のそれではなくてチグハグでした。
例えばいつ見ても前髪を指で弄っていたり、鏡を覗き込んでみたりするのが癖のようになっていたり。
見た目にコンプレックスがある人がするような仕草だったのです。
見た目は治せても、心の持ちようまでは治せません。
しかし、芸能界では整形だなんだとよく叩かれていますが、
一般人が二度と三度、大がかりな整形をしても、絶世の美女になれたりはしないんだなあ、ということがわかりました。
やっぱりベースとなるものがそこそこ良くなければ、別人になるのはなかなか難しいのだろうなと感じます。
本人にとっては大変化に思えるかもしれませんが、はたから見ればちょっとましになった程度なのではないでしょうか。
芸能人の整形叩きって何であるのだろう、と思うと、
「ワタシだって整形すれば美人になれるのに」という、整形をするお金も勇気もない、でもほんとは羨ましいと思う人たちの心の雄叫びなのではなかろうかと推察します。特に女性は。
独身の時は、見た目さえよくなれば、もっと幸せになれるのにと思うかもしれません。
でも、結婚すると、美女と野獣みたいな組み合わせや、その逆パターンもたくさん見たりするわけです。
私は整形否定派ではもちろんないのですが、きっと美醜よりも、親しみやすさとか、会話がはずんだりする、そちらの方が大切なんですよね。
また、なかなか若いうちはそこに気づけないのですが、年をとれば目鼻形よりも、肌の美しさとか所作とか、身につけるものの方が顔のパーツより重要度が高くなる。
とはいえ、自分の経験を生かして仲介業の会社を立ち上げるなんて、ステキです
コンプレックスを突き詰めて、そうやって人の為に役立てるというのは、コンプレックスを克服し、前に進むために必要です。
彼女には頑張って欲しいです。