そうそう、今我が家には兄と兄の飼っている猫が一緒に暮らしている。
旦那と、息子と、私と、兄と猫。
周りから見たら奇妙な同居生活かもしれない。
遡ること7か月前。
早朝に電話が鳴った。こんな時間に兄からの電話…。
「どした?お腹痛い?」
「…うん」
兄は膵臓が悪い。これもお酒によるもの。いつもは痛み止めを飲みつつ騙し騙し生活していた。
私は病院に行くように言っていたが、兄はそんな私をいつも煩わしそうにしていた。
兄が電話してくるなんてよっぽどの事だった。
病院へ連れていく間も、とても痛そうにしていた。背中を丸めて唸っている。
即入院となった。いつもの膵炎発作だった。
痛み止めの効きも悪いのか辛そうだ。
入院となれば必要なものを準備しなくちゃな。また後で来るよと言い残し実家へ戻った。
実家と言っても、母は死ぬ前に違う所へ引っ越して居たから今は兄1人で住んでいた。あと猫。
まだ母のドレッサーやら小物が置いてあって私には少し心苦しい場所。
母の面影や思い出が付きまとっては辛くなる。
母が死んでから私はこの家には1度も来ていなかった。
玄関を開けてビックリした。もう家の中はひっちゃかめっちゃかでゴミ屋敷と化していた。
元々母が住んでいた時も汚かったが、それ以上にレベルアップしていた。これに猫がいるもんだから尚更だ。
こんな所でご飯も適当に済ましお酒ばっかりのんでたんやろうなぁ。そりゃ身体も壊すよ…。
私の心配要因がまたひとつ増えた。
兄への入院グッズは諦めて近くのディスカウントストアで粗方のものを買って病院へ届けた。
さて、これからどうしたものか。
このままじゃいけない、何とか生活を立て直さなくちゃ。