青い青い空に朝日が上る頃
彼と彼女とその2人の娘が
横たわっている彼を挟んで話をしていました
彼女:もうすぐ彼の誕生日だから
今年は彼の大好物作ってあげようと思って!!
娘:毎年似たような物ばかり作ってんじゃん
彼女:じゃああなたは何作るのよ??
娘:彼ずっと甘いものが食べたいって言ってたから彼 が好きな甘いものを作る!!
この2人の会話を間で聞いていた彼が笑いました
彼女:あら
彼笑ってるわ
娘:本当だ笑ってるね
彼の微笑む顔を彼女と娘が見つめていました
彼:あり…
声にならない声が聞こえてきた気がしました
その日の朝
彼は温かな朝日に包まれ静かに旅立ちました
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父の最後を記憶が確かなうちに書いておきたくて
綴りました
──────────
父の人生は人様に話せるほど立派なものではなく
自分勝手でわがままで嘘ばかりついて…
どうしようもない人生でした
私が物心ついた時から
母を泣かせるような事ばかりしていたし
父として何かして貰った事など殆どありません
でも…
父なりに私の事を思っていてくれた事は確かな気がしています
父の最後を見とってから
ふとした瞬間思い浮かぶ父の姿はいつも穏やかな顔ばかりだから…
長年肝臓癌を患っていたので
旅立つ数か月前から
大変な事ばかりあって嫌になることもたくさんあったのに…
そんな事よりも残っているのは
椅子に座ってTVを見ているごく普通の日常の一場面だったりします
それが父というものなのでしょうか…
父が旅立って1週間後
旅立った日と同じくらい青い空の日
最後の別れを家族全員で出来たことに感謝しています
子供達にとって
はじめての経験ばかりだったけど
それぞれの中で生涯忘れることの出来ない1日になったと思います
この1週間…
本当に長かった…
今でも父が旅立った時間になると
知らないうちに泣いている自分がいます
急に旅立ってしまった父のこと
受け入れるまで…
時間が必要かな…
ありがとうお父さん…
又いつかどこかで会えるかな



































