小学一年生の夏休みが始まって小児時代を謳歌していました。
私がいつも友達のカメを連れて遊んでいたので、
私のあだ名もカメになってしまいました。🐢
カメが亀のカメを連れて遊びに来たぞ、
と言ってたのでしょうか。
これでは何を言ってるのか分からないではありませんか。
だんだん友達も増えてきました。
カンけりという遊びをご存知でしょうか。🥫
古きよき遊びと言われていますが、
それはでたらめです。👎
単なるいじめの手段に過ぎませんでした。
カンを置いといて、
鬼が隠れている奴を見つけたら、
名前を言ってカンを踏みます。🥫
しかし、
先にカンを蹴られたら振り出しにもどってしまいます。
説明がよく分かりませんか。
めんどいので、
ルールの分からない人は、
50才以上のじいさんか、
ばあさんに聞いてください。👵👴
始めの鬼はじゃんけんで決めますから一応公平です。
誰がいじめの対象になるかはそのときの気分で変わります。
このときは恵一という、
女みたいな男が標的になってしまいました。
最初に見つかった奴が次の鬼ですから、
一番始めに見つかってはいけません。
恵一は4人兄弟でしたが、
姉が3人いました。
女ばかりの中で育ったので、
女言葉になっていました。
あだ名も、
おんな男でした。
蹴っ飛ばしたりすると、
「なにすんのよ、やめなさいよ」ですから、
どうしたっていじめたくなります。
最初の鬼が恵一を探しました。
仲間が恵一のいるところを教えます。
これでは恵一は逃げることは出来ません。
最初に見つかったのは恵一でした。
後の連中は、
私も含めてわざと見つかります。
これで恵一の鬼が成立しました。😈
あとはいじめるだけです。
子供は純真だとほざいているアホな評論家がいます。
それは嘘です。
子供がいちばん残酷なんです。
とにかくおんな男の恵一が鬼になるともう誰も見つかりません。
それでも必死に見つけていきますが、
あと一人というところで必ずスコーンとカンが蹴られてしまいます。
これを何度も繰り返しているうちに恵一の顔も青くなってきます。
一生懸命探しますが誰も見つかりません。
とうとう恵一はしゃがみ込んで泣き出しました。
このしゃがみ方までおんな座りというのがよけいにいじめを加速しました。
泣いたぐらいで鬼をやめさせてくれるほど寛大な奴はひとりもいませんでした。
それにしても誰もいなくなってしまいました。
お昼になったので、
鬼の恵一はほっといて、
みんなうちに帰ってしまったのでした。
残っているのは恵一一人でした。
恵一のお母さんが迎えに来ました。
お母さんに抱きかかえられて恵一は泣きながら家に帰っていきました。
次回のカン蹴りは、
当然、
恵一の鬼から始まりました。
昔はいじめはなかったと言う人がいますが、
そういう人はきっと山奥にでも住んでいたのでしょう。⛰️
9・19で消滅したニューヨークの世界貿易センタービルです。
テロが世界を震撼させた時代の始まりでもありました。