防衛医大の卒業生は非常に優秀な人が多かったように思います。
防衛医大の入学試験は他の国立大学の医学部に負けないくらい難しかったので、
卒業生の質もよかったのかもしれません。
当たり前のことですが、
入学試験の難しい医学部の卒業生は、
一般に出来がいいものだと思います。
逆もまた真なりで、
三流大学を出た医者は出来が悪いのが普通です。
私の経験からは、
一流大学を出た医者が優れた医者とは限りませんが、
三流大学を出た医者で優れた医者を見たことはありません。
偏見と言われそうですが、
それが厳然とした事実です。
三流大学を出た医者に命を預けるのは、
命を捨てるのと同じことです。
こんなことを三流大出の多い医師会で言ったら殺されてしまいますが、
ブログだからこそ真実を伝えることができます。
医者にかかるときは出身大学が大事ですが、
一流大学だから名医とは限らないのでややこしくなります。
旧帝大の医学部を出ている医者と仲良くなって紹介してもらうのがいちばん安全でしょう。
防衛医大の卒業生が優秀だったということは、
指導医の私の仕事が少なかったということでもあります。
患者が入院しても、
彼らに任せておけばオペの日まで何事もなくことは進んでいきました。
私の仕事はオペをすることだけでした。
オペが終わると、
彼らがしっかり管理してくれましたので、
私は報告だけ聞いていればよかったのです。
たまにアホなヤツがいて、
オペのときに嘘を言うヤツがいました。
わざとではないでしょうが、
自信満々で嘘を言うので本気にしてしまったことがありました。
腫瘍が右にあるのに左だといって聞かないのです。
「どう見たって検査の結果では右だろうがよ」
「それは検査の記録ミスです。この患者は私がずっと診ているのですから間違いありません。腫瘍は左です」
「でもな、お前、こんなにたくさん検査して全部が検査科の記録ミスってことがありうるのか」
「現実にあるのですから仕方ないじゃないですか。私を信じてください」
彼の勢いに押されて半信半疑でしたが左側から腫瘍を取りに行きました。
しかし何にもありません。
ここまで来て主治医の顔が青くなりました。
「ちょっとカルテを見てきます」📄
「早くしてくれ」
「すみません。右でした」
「お前ね、すみませんじゃ済まないだろ」
急いで方向転換しましたが、
余分な傷を作ってしまいました。
患者には自分の間違いで傷が増えたことを主治医に説明させ、
嘘を言わないように横で聞いていました。👂
患者が納得してくれたからよかったものの、
訴訟になってもおかしくない間違いでした。
頭がいいから医者としても優れているわけではないといういい見本でした。
お花の写真です。
お花は昆虫を惹きつけるために咲いているのに、
昆虫は色が分かりません。
人は色が分かるのでお花がきれいだと思いますが、
お花からすれば人がどう感じようかは全く意味がないことです。
人はコンクリートジャングルより自然に惹かれるのかな?