35才が外科医としての最後の年になってしまいました。
開業したためです。
この年に開業したのは義父が亡くなったためで、
年令的には早かったろうと思います。
ただ、
実を言うとこの時にはもうオペに対する熱意は失いつつありました。
もうやりたいオペがなくなっていたからです。
それまでに約3000人のオペをしてきましたが、
新しいオペを習得するためにアメリカやカナダに出張しておりました。🗽🍁
そういった意味では、
オペに関する限り、
やり残したことはありませんでした。
少し残念だったのは、
その2年後のバルセロナオリンピックに参加すべく、
体操協会に奉仕していたのですが、
その可能性がなくなってしまったことです。
翌年のダラスの世界体操選手権に同行して、
その翌年のオリンピックに推薦してもらうことを企んでいました。
まあ、
過ぎてしまったことですからよろしいのです。
義父が患者の信頼が厚かったので、
私は労せずして開業医をスタートすることができました。
始めから多くの患者さんがいたので、
患者を増やす努力をしたことはありません。
逆に、
疲れてくると、
薬の長期投与をしたりして患者さんを減らす努力をしました。
90日処方ができるのに、
多くの患者さんに90日処方をするとまわりの開業医から文句が出ました。
要するに、
自分のところの患者が減ってしまうからでした。
そんな馬鹿な開業医は無視していましたら、
医師会から連絡があり、
診療所での90日処方はやめて欲しいという内容でした。
自分自身の肉体的負担軽減と、
患者さんの通院回数・医療費軽減のためにやっていたのですが、
とんでもない言いがかりをつけられました。
医療費抑制のために薬の長期処方はさせない、
診察しないと薬は出さないというのは、
患者さんに対する背信行為ではないでしょうか。
医者も生活があるからと言うのであれば、
そもそもそんなヤツは医者を志すべきではないと思います。
医学部を目指す受験生が多いらしいですが、
その理由が経済的に有利だからということだそうです。
「病気で困っている人を助ける」のが医者の本文の筈ですが、
金儲けが目的で医業をやっているのであれば、
青木ヶ原樹海で首を吊った方がいいよ。
これ以上書くと、
削除されるからやめた。
ところで、
開業してからは水泳連盟の役員だけをしていましたが、
これも最近やめて、
今は本当の相談役になってしまいました。🏊
医師会の役員は避けて通れないもので、
最低4年はご奉公させられるのですが、
くだらないからやめました。
地元の中学の学校医だけはやっていますが、
これぐらいのご奉公は仕方ないだろうなと思っております。
700人の生徒の健康診断ですから容易ではありませんが、
医師会の仕事よりはずっとやりがいはあります。
しかし、
ひとり30秒の診察で何が分かるのだろうか。
お花の写真です。
お花はきれいだね