薬のお話をいたしましょう。
先日、
テレビで、
風邪で抗生物質を使うのはおかしい、
というニュースがありました。📺
なぜなら風邪は、
ウイルスによって起こるものであるから、
ウイルスに効果のない抗生物質を使うのは間違っている、
と言うのです。
こういうニュースがあると、
決まって患者の中でも、
自分は利口だと思っている会社員、
(サラリーマンという表現は、ポリティカル・コレクトに抵触することもあり、
女性のOLとの総称として、「会社員」と表現されることが多くなっています)
が、
風邪薬に抗生物質が入ってないか確認しようとします。
患者の考えることは百も承知ですので、
そういうニュースが出た後は、
それらしき会社員には、
一切、
抗生物質を出しません。🙅
その結果、
肺炎になろうが、
知ったことではありません。
私は
「白い巨塔」
の里見先生ではないので、
患者が要らないという薬を、
わざわざ必要性を説明してまで、
処方するほどの正義感はありません。
病気も患者の自己責任です。
医者が、
すべての責任を負っているわけではありません。
風邪がウイルスによって起こる、
と単純に考えてしまうと、
そもそも肺炎になる人はほとんどいなくなります。
ウイルスは、
ほとんど肺炎を起こしません。
バカなマスコミの言いそうなことですし、
それを真実だと思っている愚かな人たちもいます。
風邪に抗生物質を出すかどうかは、
ケースバイケースです。
例えば、
溶連菌感染症で抗生物質を出さないと、
腎不全になることもあります。
溶連菌感染症は、
小児ばかりでなく、
大人の感染症でもあります。👨👩
出すのがいいとか悪い、
という問題ではありません。
テレビの健康番組なんて、
嘘ばっかりですから、
ゆめゆめ本気にしてはいけません。❌
ひとつだけ、
覚せい剤などの薬について
お話しておきます。💊
合法であるかどうかは別にして、
実にさまざまな気持ちのよくなる薬があります。
法律に触れるからいけないとか、
そんな詰まらない(つまらない)ことを
言うつもりはありませんが、
これらの薬、
一度はまったら、
世界は薬一色になってしまいます。
薬以外は、
何の価値も関心もなくなってしまうのです。
仕事や恋愛、
遊びや生きがい、
そんななものは、
すべて消滅してしまいます。
すべてを引き換えにしても、
薬の方がいいと思うなら、
薬を楽しんだらいい、
と思います。
本人の自由ですから。
まあ、
個人的にはよした方がいいと思いますよ。🙅
ミイラみたいに痩せこけた中毒患者を診ると、
あれはもう人間じゃないよね。
ロダンの「考える人」「カレーの市民」「地獄の門」です。
フランソワ=オーギュスト=ルネ・ロダンはフランスの彫刻家です。
19世紀を代表する彫刻家とされ、
『近代彫刻の父』と称されています。
1840年11月12日にお生まれになり、
1917年11月17日にお亡くなりになっています。
ロダンは教え子のカミーユ・クローデルと出会い、
この若き才能と魅力に夢中になりました。
しかし、優柔不断なロダンは、カミーユと妻ローズの間で絶えず揺れ、
数年後ローズが病に倒れ、カミーユがローズとの選択を突きつけるまで決断できませんでした。
結局、ロダンはローズの元に戻り、ショックを受けたカミーユは、
徐々に精神のバランスを失い、遂には精神病院に入院し、
死ぬまでそこで過ごすことになりました。