大学5年生の時に、

 

横須賀米海軍病院に、

 

2週間、

 

実習に行きました。

 

医学雑誌「医事新報」に、

 

募集要項が書いてありましたので、

 

書類を揃えて申し込みました。

 

でね、

 

この「医事新報」、

 

縁談の記事まで載ってたんですよ。ウインク

 

例えばさ、

 

「当方、長女。

 

24歳、健康、才色兼備」

 

とかね。

 

ね、

 

驚きでしょ笑

 

今なら、

 

マッチング・アプリだよね笑

 

 

で、ですね、

 

横須賀米海軍病院の、

 

「エクスターン」

 

に、

 

申し込みました。

 

因みに、

 

「エクスターン」

 

は、

 

いわゆる、

 

インターンに相当します。

 

医学部を卒業すれば、

 

インターン、

 

医学生の時は、

 

エクスターンでございます。

 

もっとも、

 

医師のインターン制度は、

 

大昔の安田講堂事件で、

 

事実上崩壊しております。

 

現在は、

 

研修医制度となっております。

 

医師のインターン制度の悲惨な実態は、

 

黒澤明監督の、

 

「天国と地獄」に、

 

よく描かれております。

 

スタースタースター

 

で、

 

横須賀米海軍病院なんですが、

 

書類選考は無事に、

 

パスいたしました。

 

そりゃそうだろうよ、

 

その時期に申し込んだのが、

 

私一人だったんだもん。爆  笑

 

横須賀米海軍病院では、

 

薄汚い部屋をあてがわれました。

 

この時、

 

日本人のインターンが、

 

6名いらしゃいました。

 

この方達に、

 

「オレの部屋何でこんなにぼろいの?」

 

って、

 

質問しましたら、

 

「俺たちも一緒、我慢しなさいプンプン

 

と、

 

叱責されました。

 

インターンの中に女医さんが、

 

ひとりおりました。

 

*大学出身でした。

 

男子のインターンの*先生が、

 

「*大学なんてさ、

 

*大学の附属物でしょ。

 

もっとマシな大学入れば良かったのにてへぺろ

 

などと、

 

悪口を言っておりました。

 

インターンの先生方、

 

横須賀米海軍病院で、

 

1年間奉公いたしますと、

 

アメリカ医師留学試験のECFMG、

 

<Educational Commission for Foreign Medical Graduate>

 

が免除されて、

 

アメリカで医師として働けるとのことでした。

 

ただ、

 

このECFMG、

 

現在はありません。

 

アメリカで医師過剰となり、

 

この制度は廃止されました。

 

私の最初の指導医が、

 

内科のDr.Wagnerでした。

 

最初に診させて頂いた患者が、

 

26歳の女性でした。

 

白人の女性を

 

診察したことは

 

なかったので、

 

たいへん、

 

緊張しておりました。

 

Dr.Wagnerが、

 

'check all,Dr. 'get to diagnosis! for 30minutes!

 

(30分あげるから、診察して診断しなさい)

 

と言われました。

 

そんなこと言われたって、

 

白人の若い女性を、

 

診察したことなんてないし、

 

no way,Dr.Wagner.(無理です)

 

と、

 

言いましたら、

 

Try and error,everithing that?(やってごらん、何でもそういうものだろ?違うか?)

 

と、

 

冷たく突き放されました。

 

全身、

 

くまなく診察させて頂いて、

 

分かったことと言ったら、

 

不整脈があることだけでした。

 

Dr.Wagnerが戻ってきましたので、

 

PAS 、sir.(心房性不整脈です、先生)

 

と、

 

言いましたら、

 

No ’t not matter,look my way.(そんなことはどうでもいい、ちょと私のやり方を見なさい)

 

と、

 

言われて、

 

いきなり、

 

指をその女性の、

 

肛門に入れました。

 

Hemmorhoid,Dr.study more.(内痔核だよ、もっと勉強しなさい)

 

と、

 

仰いました。

 

そんなこと言われたって、

 

初対面の

 

若い、

 

アメリカ人の

 

女性の肛門の

 

診察なんかできる訳

 

ないだろうが、

 

と、

 

憮然としておりました。プンプン

 

 

ただね、

 

この女性、

 

診察にはたいへん、

 

協力的でございましたお願い

 

 

 

次に診させられた患者さんは、

 

66歳の女性でした。

 

いつも胸が苦しいとのことでしたので、

 

胸に聴診器を当てて、

 

雑音を聴取しておりました。

 

明らかなSclerosis(動脈硬化)でした。

 

Dr.Wagnerが戻ってきまして、

 

どうせ碌なことは、

 

言うわけがないと、

 

警戒しておりました。

 

Diagnosis?(診断は?)

 

と、

 

聞かれましたので、

 

Sclerosis,

 

と、

 

答えました。

 

Degree?(程度は?)

 

と、

 

言われましたので、

 

no idea(分かりません)

 

と、

 

答えました。

 

Dr.Wagnerが、

 

Put your steto.on her eyes.(聴診器を目に当ててごらん)

 

と言いましたので、

 

彼女の目に当てて、

 

聴取しましたら、

 

すごい雑音でした。

 

’bruit、Dr. critical dgree.(重症の動脈硬化だよ)

 

と、

 

お答えになりました。

 

 

グリーンハーツグリーンハーツグリーンハーツグリーンハーツグリーンハーツ

 

 

まあ、

 

いろいろ経験させて頂きました。

 

Dr.Wagner有り難うございました。お願いお願いお願い

 

 

 

グリーンハーツグリーンハーツグリーンハーツグリーンハーツグリーンハーツ

 

 

 

 

国立西洋美術館の「キリスト哀悼」でございます。

 

ホーファルト・フリンク<1615年生〜1660年没>の作品です。

 

オランダの画家でレンブラントの影響を受けているとされています。