JKになった私は
友達にも恵まれ
毎日が刺激的で陽気な日々
このとき出会った友達は
今では
無条件に心を全開にできる
生涯の友になるわけです
授業の合間の10分間の休憩時間に
廊下で天井につかない様にバレーボールのラリー記録に
ひたすら挑戦する「バレー隊」
冬になれば「編み物隊」を結成して
マフラーや手袋をひたすら編んだり
バイトをしている子は
6限が終わったらマッハで帰らないと間に合わないので
「速攻隊」と名付けて
6限が終わったら1分後には校門を出れる様に
6限の授業終わり10分前からスタンバイしたり
夏になったら体育館の水道場で
洗顔フォーム持参で本気で顔を洗いにいく「洗顔隊」
なんせ「○○隊」なるものを作り
全力で
ひたすらに
笑いなしでやる
みんな進路先が決まった後の三年生の三学期には
手作りのおかずを1品ずつ持ち寄り
ピクニック気分のランチタイム
(おかず作りのために遅刻したことは内緒)
当時はミサンガを編むのも流行っていたので
授業中にこっそり編んでるところを
何度も先生に叱られたり
(「○○さん!内職しない!」って)
中庭で友達とその彼氏が話しているのを
微笑ましく眺めたり
(私は彼氏とは違う学校だったので羨ましかったな)
本当に楽しくて
ただ楽しくて。。
毎日キラキラしてた
なのに私はこの頃から
自分自身のギャップに
大切な未来に向けての選択肢を狭めていくのです
勉強が(特に理数系)全然わからなくなっていって
授業聞いてても
理解どころか何言ってるのかわからなくて
他の教科もチンプンカンプン
私の好きな教科は
英語と国語だけになっていくのです
学校の先生になるのを諦め
私の将来の夢は白紙に
全力で学校を楽しんでいた私でしたが
「ひとりの時間」が必要な自分にも気がつきます
今思い返すと
このバランスを取っていたのか
朝は誰よりも早く教室に入りたかったから始業45分前に学校に到着
(でも絶対に先着2、3名いてる)
普段のグループとは全然違うこの「早朝隊」のメンバーと
ふんわりした会話するのも好きだった
速攻隊のメンバーとは
途中で帰路が変わるので
残りの30分ひとりで自転車で家まで帰るのも好きだった
昼休みに図書室へ行くのも好きで
緑と赤のカバー本に惹かれて
初めて読んだ村上春樹
ぐんと背伸びした文章と世界に夢中になり
ここでどっぷり小説好きに拍車がかかっていきます
「キラキラ」と「ひとり」
このバランスがあまりに偏った時に
私は彼氏の前で
声を出して泣いてみたり
声を押し殺して泣いてみたり
決して器用な人ではなかったので
私の気持ちが落ち着くまで
そっと手を繋いでくれたり
河川敷に寝転んで
いつまでも夜空を見てくれたり
孤独を感じるわけでもなく
苦しみや逃げ出したい現実があるわけでもないのに
時折襲ってくる
虚無感があった
ただの独りよがりと言われればそうなのかもしれない
ただそうやって
私は
楽しいばかりではなかった
「多感な時期」
としてこの頃を思い出すのです
それは時には苦しいほどに・・
ひとつ夢を諦めて
自分は何がしたいのか
どんなことができるのか
理想と現実に自問自答する
「こじらせ時代」が
高校卒業してから本格的にやってくるのです