はじめに、ネガティブな内容ばかりでごめんなさい。
毎回何を記事にしようか考えると、本当なら明るい話題にして、そんな画像の一枚でも貼ったらいいのだろうけど、生憎私にはそれができないのと同時に、それと同じくらい感情が揺さぶられる朝があるので、せめて自分を守れなかったことへの不甲斐なさを懺悔する気持ちを込めてここに書き殴って行くのです。
事の起こりは、今からおよそ1年前くらい。
当時私は地元展開のスーパーに、経験者枠として勤めていました。
混んでなければ車で15分程度の距離にあるそのお店で、朝7時から夕方5時くらいまで働いていました。その職場ではいつも人手不足でギリギリの人数で作業をしていたため、みんなそれぞれの作業に余裕はなく、いつもピリピリした空気が漂っていたように感じます。
そしてそれは、いつも作業が遅い私には特に強く当てられていたと感じます。
私自身からこのような感じ方として捉えたら少々言い過ぎに感じられるかもしれませんが、ただ私自身はいつもそう感じてましたから、実際に周りからも私に対して少し言い過ぎではないかというような声もありました。
そしてその後私はその職場を依願退職したのですが、今でも度々夢や、ふと何気ないぼんやりとした時に、まるで水底の砂を下から湧き上げるように突然その記憶が呼び起こされ、それは今も起こるのです。
その職場で、最初はみんなも新しい戦力が来たと喜び、私のスキルを見てだいたいの作業を任せられると期待していたそうなのですが、それから半年ほど経っても一向に作業効率の上がらない私に段々と苛立ちが募りだし、ついには私に対して暴言や誹謗が出始め、ついには労基違反とも取れる発言が上司から出て、私はついに出社するのが辛くなり、そのまま職場に退職届を提出して辞めてしまいました。
ただ、その時まで繰り返しされてきた周囲や上司の発言、行動がトラウマとなり今になってもまだフラッシュバックされるのです。
その時のやりとりや周囲の行動を、ただの吐口として書いていきます。
上司からは
「昨日この作業してたの私さんだよな?ふざけてんじゃねえ!てめえがちゃんとやらねえやつをなんでオレが言われなきゃなんねーんだ?あァ?しっかりしろよ、このボゲが!」
「アンタがちゃっちゃとやらねえからアンタだけ残業になんの。わかる?みんなもう自分の作業を時間通り終わらせてさ、みんな協力して掃除してんのにアンタだけだらだらとやってっからみんなが終わってもまだ一人で残業なってんじゃん。アンタみんなより遅いくせにそーやって残業ばっかしてるからみんなより給料多いよな?それってさ、はっきり言って迷惑なんだよ!」
「アンタさ、11時半までに作業終わらすって言ったじゃん。で、今12時半過ぎだよ?アンタ自分で言ったんだから10分で昼飯済ませて1時には作業に戻ってください。」
同僚からは
「あなた経験者なんでしょ?なんでこれが分からないの?!一通りやってきたんなら分かるでしょ!?早くやってよ!」
「あのさ、こんなこと言いたくないけどみんなそれぞれの任された仕事をしにここに来てるんだ。さっさとやってくれねぇかなぁ!!」
まだまだ言われたことはありますが、とりあえずこのくらいのことは言われました。
確かに私は経験者として入社しましたが、それは自身が学んできたキャリアをここの仕事で生かせると考えてのことであり、決してそれを掲げてマウントを取るとかそういうことではありませんでしたし、だから私は時系列を並べて履歴書に書いたつもりでした。
そしてその時系列を見たら私がそれぞれの経験からどれだけのブランクがあるかも一目瞭然だったはずなのですが、彼らからしたらそれが3年だろうが5年だろうが、10年くらいブランクがあろうが関係なく経験者だから大丈夫だろうとの認識だったらしいのです。
ただ、私自身もこれは明らかなパワハラだという認識はありましたが、もし私がこの件を労基などに持ち込んで大事になれば、私のために支えてくれた同僚や先輩たちの明日から働く場所はどうなるんだろうと悩み、結局は何もできずにいたことでさらにこれらのハラスメントが助長されてしまったのです。
つまり、私は自身がハラスメントを受けていると分かっていながらも、自身でそれを見て見ぬふりをしたことでさらに自身の傷は深くなり、ついには耐えきれずに辞めざるを得なくなってしまったのです。
そのことの後悔が今でもこうして自身を傷つけた痛みとして刻まれ、いまだ悩まされているのです。
現在私は精神科に通って治療をしていますが、もともと私は発達障害があり、注意障害に該当するらしいのです。
それは、一つのことに集中するあまり周りが見えなくなりやすい、その時によって変化する作業は処理が追いつかず間違えやすい、時間を多少かけての作業には予想以上の成果をもたらすなどが挙げられました。
つまり、私が通院し始めたのが仕事を辞めてからでしたが、私が作業の効率が上がらなかったのは私自身というよりはその特性ゆえだったのです。
発達障害とは、つまり生まれつき目が見えなかったり指が一本足りなかったり、または絶対音感があったりするように、持って生まれた特性らしく、例えば耳が聞こえない人に他人の声が分からないように、目が見えない人が絵を勉強しようとするように、私にとって手元の作業をしながら売り場を見たり周囲とコミュニケーションをとったり、時に刺身を作りながら切り身や詰め物をしたりするこの仕事は、そもそも最初からできるはずなどなかったのです。
ただ、そうとは気づかずに10年以上も同じ仕事をしてきたキャリアは、相当な忍耐と苦労があったのだろうと主治医は私の分析結果のレポートに書いて下さいました。
現在私は職業訓練で資格を取りながら実家の畑作業を手伝って毎日野菜をばくばく食べる日々を過ごしてますが、あの頃のように暴言や恫喝、批難や中傷をぶつけられることななくなり、とてもゆったりした生活を送っていますが、それでも今回のようにたまにあの頃の悪夢にうなされることがあります。
みなさんも、もし今回の私のようなパワハラに遭ってしまったり、見かけたことがありましたら遠慮なく理解のある同僚や上司、責任者などに相談して解決する道を探してください。
これは知らぬが仏では済まされる話ではなく、しらんぷりしていいことではありません。
パワハラは決して社会的に許されることではなく、それを見て見ぬふりはそれに加担しているのと同じことです。
また、自身でそれをわかってて誰にも相談しなかったり周りに迷惑かけるからと行動しないのは、結局は自分で自分をいじめているのと同じなのです。