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"Dawn of the Planet of the Apes"「猿の惑星:新世紀(ライジング)」:

この映画の米国版のBlu-rayにはスペインのスペイン語(Castellano)とラテンアメリカのスペイン語(Español)の吹き替え版と字幕の両方がそれぞれ収録されている。


Castellanoとはスペインの首都であるマドリーを含むカスティーリャ地方の言葉であるという意味で、スペインには北部の東から西へ、バルセロナのあるカタルーニャ地方のカタルーニャ語、ビルバオのあるバスク地方のバスク語、そしてサンティアゴ・デ・コンポステーラのあるガリシア地方のガリシア語の4つの公用語ある。

*スペインはインドや中国と同じ多言語国家なのです。


"¡Fuera!"はスペインのスペイン語吹き替え版ので、"¡Largo!"はラテンアメリカのスペイン語吹き替え版のです。それぞれのこの言葉はスペインでもラテンアメリカでも通じるはずです。(それぞれの地域のスペイン語に特徴的な表現かどうかは僕のスペイン語のレベルではまだわかりません)


Castellanoには二人称複数の"Vosotros"を含む6つの人称が有りますが、Españolにはこの"Vosotros"がありません。

*ここがスペインとラテンアメリカのスペイン語のいちばん大きな違いです。


で、この映画のCastellano、つまりスペインのスペイン語吹き替え版には、リーダーのシーザーやリーダーをシーザーから乗っ取ったコバによる、ラテンアメリカでは聞きなれない"Vosotros"の命令形が頻出します。(^_^)


ラテンアメリカでは、二人称複数は二人称単数の"Tú"の丁寧形である"Usted"(ウステ)の複数形である"Ustedes"(ウステデス)で代用するのです。なので、動詞の変化はスペインよりひとつ少なくなります。

+"Usted"と"Ustedes"はそれぞれ三人称単数と三人称複数の動詞の変化です。


発音でいうと本家のスペインのCastellanoは抑揚に英国英語のような独特な癖がありますが、ラテンアメリカのEspañolの発音は僕にはかなりフラットに聞こえます。

+Españolは米国英語の単語がかなり頻繁に借用されますが、Castellanoには英国英語の影響は軽微です。


スペイン語の"V"の音は英語の"B"の音です。なので、スペインの大都市である"Valencia"を日本語で「ヴァレンシア」と表記するのは大間違いです。また、スペイン語に《ざじずぜぞ》の音はありません。スペインの地方都市である"Zaragoza"は「サラゴサ」なのです。


スペインでは"Z"または"Ci/Ce"の音は、英語の"S"の音ではなく、"Think"の"Th"の音です。ところが、ラテンアメリカには"Th"の音は、何故か、ないので、"S"の音で代用することになります。スペイン語の母音の音は日本語に近いので、母音のたくさんある英語より楽です。


ということで、Castellano(スペインのスペイン語)より、Español(ラテンアメリカのスペイン語)を学ぶほうが遥かに楽だと思われます。(^_^)