スペイン語+英語(・洋書、映画と東京散策) por YYT-女を愛せない男

スウェーデンの作家スティーグ・ラーションの「ミレニアム」シリーズの第一作「ドラゴン・タトゥーの女」のスペイン語翻訳版「Los hombres que no amaban a las mujeres(直訳:女を愛せない男)」をP341/第15章(全665頁/プロローグ+全29章+エピローグ)まで読みました。

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「ミレニアム ドラゴン・タトゥーの女」:映画は、真冬、美少女失踪、の物語 小説は、冬春夏秋冬、美少女失踪+企業家の対決、の物語→映画>小説

映画と小説の違いは、Twitterに書いたとおりです。

今日読んだ章のポイントは「Llega la época de las flores(花の季節がやってきた)」です。凍えるようだった第一部と第二部とでは景色が一変するのです。

映画が真冬の凍えるようなスウェーデンを舞台にした、約40年前に失踪した美少女の行方を探す完全なサスペンス・ミステリーだったのに、小説では冬から次の年の冬までの約1年間の季節感に溢れる物語になっていて、美少女失踪事件は夏に入る前には片付いてしまうようです。

映画では事件解決後に主人公のミカエル・ブロムクビストが収監されることになっていますが、小説では中入りとして、第二部から第三部のあいだで、主人公が監獄に収監された3月から出獄した5月に話しが飛びます。

小説のメインテーマは、映画のメインテーマだったスリリングな美少女失踪事件ではなく、どうやら映画では物語の背景に追いやられた、主人公が中心人物の「ミレニアム」という雑誌の存亡を横糸にした、悪徳企業家と老富豪の因縁の物語のようなのです。(プラス、主人公を中心においた中高年の恋、というか健全な愛欲の物語のようです)

ですから、第二作では完全なヒロインになる「ドラゴン・タトゥーの女」リスベス・サランデールの影はここまでは映画ほどではありません。