中島義道さんの本を、「差別感情の哲学」、「私の嫌いな10の人びと」につづいて「私の嫌いな10の言葉」を読んでいます。
このなかに「京都のぶぶづけの野蛮さ」というコラムがあり、著者と同じ考えだなと思いました。
ある作家が京都の一流料亭の女将を対談のゲストに招こうとして、担当者が彼にかわって連絡したところ「いえいえ。私どもみたいなものは、とんでもございません。そんなところへ出るような者じゃございませんので」と断られたという話しなのですが・・・、真実はこの女将は対談に出たかったのに京都の慣習に従ってまず断った。それを真に受けるとは何事ですか、とその女将がかなり腹をたてているというエピソードです。
私は著者と同様にこの女将に心底腹がたちました。
彼女の怒りは、この作家や担当者のどちらかが京都出身の場合にだけ通じる話しで、異文化コミュニケーションのなんたるかをまったく知らない人だと思いました。
彼女も相手が外国人だったらこんなまだらっこしいことはしなかったかも知れませんが、日本人なら京都の文化を知るべきだという彼女の傲岸不遜な態度は怒りを通りこして呆れるばかりです。(ま、営業の場合は逆で、完全にだめなのだなと感じるまでは、時間をおいて、人をかえてアタックすべきなんですけどね)
