「チェ」二部作を池袋の新文芸座で見ました。

まず、チェが死ぬボリビア編を、そして革命に勝利するキューバ編を。

彼の人生の暗と明を続けて見たわけですが、ボリビア編を見ると革命を押し付けても意味がないのだなあ、と感じ、キューバ編では目標を達成する喜びと仲間たちとの強い絆を強く感じました。

「押し付けても」と書きましたが・・・、それは映画を見ての印象で、実際にその国の人たちの気持ちが臨界点に達していない状況の場合には、自分たちの情熱が空回りしてしまうということです。

当時のボリビアに限らず圧政に苦しむ人たちはたくさんいるわけですが、機が熟してない場合その末路は惨めなものです。

しかし、それでも純粋に理想を求めたチェ・ゲバラには邪念がないぶんあたまがさがります。ボリビアで死んでも悔いはなかったのでしょうね、彼の仲間たちも含めて。

映画としては、違う監督、違う俳優の「モーターサイクル・ダイアリーズ」と同じくドキュメンタリー・タッチで、三作でひとつなのかなとも感じました。

ボリビア編は途中から出口のない迷路をさ迷っているようなイメージがありました。

私としては、「モーターサイクル・ダイアリーズ」>「チェ キューバ編」>「チェ ボリビア編」の順に好きです。

いずれにしろ、「チェ」二部作は偉人チェ・ゲバラではなく人間チェ・ゲバラを追いかけた作品でした。