せんりゅう塾5月吟行成績「湯」天 湯が滾る夫の弁解聞くたびに(牧野ねえね)地 湯をもらう無いものねだりせぬことに(近藤朋子)人 白湯飲んで昨日のウツ押し流す(牧野ねえね)「薄い」天 正直な似顔絵髪も薄く描き(木口公遊)地 薄い胸二人育てた自負がある(浅野美代子)人 薄氷を踏むが如くの葛橋(青木忠治)「土」はびこった根っこ土にもある憂い(牧野ねえね)地 土壇場になるまで温存の芥子(永見心咲)人 あたたかい土だと思う墓の下(北川拓治)