毎日の子育てについて投稿してます☆
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第4話:彗星の彼が導いてくれたものとは…?
ある時、当時小学二年生だった娘が、Stellaroots(ステラ)の『スイートホワイトモカ』という曲をお気に入りでよく聴いていました。
私も大好きな曲の一つでした。
「この曲、覚えたい!」娘がそう言ったのをきっかけに、私たちは即席の共同作業を始めることになりました。
私が歌詞を1行ずつ読み上げ、娘がそれをノートにメモしていくスタイルでした。
歌詞を書き移しながら、私たちの間では推し活トークが大いに盛り上がりました。
「ソラトくん、目が大きくてかわいいよね!」「うん! ママは、彗(すい)くんのどこが好きなん?」娘にそう不意打ちで聞かれ、私は思わず母親の顔を忘れて照れてしまいました。
「……全部!」「えー、全部はなしや!一つ教えて!」娘はニヤニヤしながら、さらに深く掘り下げてきました。
そんな風に、あーだこーだと言いながら、私たちはたくさん、たくさん話をしました。
実は、こうして親子で推し活をするのは、私の密かな夢だったのです。
だから、目の前の光景がたまらなく愛おしくて、本当に嬉しかった。
最近の娘は少し反抗期に入ってきたのか、時折衝突することもあり、私は育児に少し疲れを感じていました。
けれど、大好きな推しの話を前にすれば、お互いに一人の「オタク」に戻ることができた気がしました。
推し活を通して、少し離れかけていた心の距離が、またすっと縮まって仲良くなれました。
歌詞をすべて書き終えると、仕上げのデコレーションタイムが始まりました。
ノートにStellarootsのメンバーカラーのシールを貼っていく娘の表情は、職人のように真剣そのものでした。

その小さな背中を見つめながら、私は温かい幸福感に包まれていました。
それからしばらくして、私は「オントーク」というオンライン通話イベントの存在を知りました。
「オントークとはなんぞや?」「顔出しで一対一でお話?!」そんな夢のような話があるなんて胸をときめかせていた当時の私。
最初は「顔出しなんて…」と思っていたのです。
でも、私の中で「彗くんに今会わないと絶対に後悔する!」「絶対画面越しに会って誕生日1日違いって事を伝えたい!」その想いが先走っていました。
CDをネットで予約して「20秒のミニでも50秒のロングでもどちらでもいいかから当選して!」という願いを込めて、当時3歳の息子を連れてコンビニへ行き、PayPayの支払いを苦戦しながらやり遂げました。
しかし、ドキドキしながら抽選結果を待っていたその期間に、我が家に大ピンチが訪れました。
子どもたちが次々とインフルエンザにかかってしまったのです。
連日の看病に追われ、当落発表への不安も重なり、心も体もすっかり疲れ果ててしまいそうでした。
けれど、そんな辛い状況でも、私の心の支えになってくれたのはやっぱり推し活でした。
私は少しでも気分を上げようと、自宅でパンを焼くことにしました。
ただのパンではなく、大好きな彗くんのメンバーカラーである「緑色」を意識したパンです。
抹茶生地の中にホワイトチョコを包んだスイーツパンです。
もう一つは抹茶塩パンも作りました。



「絶対に当選して、彗くんに会うんだ」というモチベーションと、このパンのおかげで、私は過酷な看病の期間をなんとか乗り切ることができたのでした。
看病は終わり子供達もすっかり元気になった3月上旬。
21時頃、専用ページでドキドキしながら当落を自分の目で確認しにいきました。
無事にCD1枚のミニ20秒枠で当選してました。
まだ実感はなかったけど、好きになって2ヶ月で彗くんに会えるんだ!と言う気持ちが徐々に出てきた気がします。
嬉しさと驚きで胸がいっぱいになりましたが、イベントの規約上、画面の前に立てるのは申込者である私一人だけでした。
オントークを迎えるにあたって、その2週間は自分磨きの時間でもありました。
メイクやオシャレ大好きだったけど、子供達が生まれて毎日に必死で忘れかけてた時間を取り戻すかのように、彗くんに会うためメイクを猛特訓したり美容院に行って彗くんカラーを取り入れたオリーブベージュにしたり準備期間でさえもとても楽しく過ごしました。
オントークまでに娘とたくさん会話の練習もして、
いよいよ迎えたオントーク当日。
あの平和だった「予習」の時間や、必死だった看病の日々から一転して、私は家族を放り出し(ごめんね(笑))一人きりの部屋で、文字通り心臓が口から飛び出そうなほどの緊張と戦うことになりました。
娘の愛、みんなで乗り越えたインフルエンザの日々、そして私の熱い想いを背負って、私はまもなく、画面の向こうの本物の彗くんと対峙することになりました。
17年ぶりに心臓が躍る〜彗くんが私を全肯定してくれた
勇気を振り絞って、彗くんのインスタに初めてのコメントをポチッと送信したあの夜。
幸くんのインスタは静かにいいねを推したまにコメントするスタイルで、インスタライブは毎回参加してコメントするというパターンだったから、彗くんにコメントした事への恥ずかしさが勝ってしまったんです。
「可愛いって、素直に書きすぎちゃったかな……」「ハル(梓)役からずっと好きでしたって気持ち、ちゃんと届いたかな」たくさんのファンの中に埋もれてしまうだろうな、と思いつつも、どこかで小さな願いを抱きながら、いつの間にか眠りについていました。
迎えた次の日は、日曜日。
少し遅めに起きて、いつもと変わらないのんびりとした休日の暮らしを過ごしていました。
家事や育児の合間、お昼の12時を少し過ぎた頃のことです。
手元にあったスマホが、ピコンと優しく鳴りました。何気なく画面に目を落とした瞬間、私の心臓は一瞬でフリーズしました。
そこにあったのは、見間違いようのない「公式の認証マーク」と、彗くんの文字。「えっ……? 何かの間違いかな……?」「いや、でも公式マークがついているし、まさか……!?」頭の中が真っ白になりながら、震える指先でそっと画面をタップしました。
それは間違いなく、彗くん本人からの、私へ向けられた「いいね」でした。
子供に戻ったかな?と言わんばかりに「嘘ー!彗くんからいいね来た!」と年甲斐もなく叫びました。
ドクン、ドクン、と胸の鼓動が急激に速くなり、世界から一瞬で音が消えたような衝撃を、今でもはっきりと覚えています。
彗くんは、たくさんのファンのコメントにいつも一生懸命に目を通して、こうして「いいね」を届けている。ということは、勇気を出して作ったばかりの私の真っ白なアカウントを見つけて、私が彼を想って焼いたあの緑と黄色のベーグルの写真を、彗くんが確かにその目で見てくれたんだ。
そして、私の言葉を読んで、自らその優しい指先でボタンを押してくれたんだ……!そう気づいた瞬間、胸の奥から熱いものが一気に込み上げてきました。
と同時に、大好きな彗くんに自分の作ったベーグルを見られたんだと思うと、急に恥ずかしさも襲ってきました。
「もっとオシャレに撮ればよかった!」とパニックになりながらも、やっぱり信じられなくて、消えてしまわないように震える指で思わずスクリーンショットを撮っていました。
それからもしばらくの間、時間が止まったように、ただただその画面を何度も何度も眺め続けていました。
17年間の推し活でも、これまでの人生でも一度も経験したことのない、まさに天にも昇るような大奇跡でした。
あの時彗くんを何気なく見ていたドラマで見つけて、生まれ年は大きく違うけど、誕生日が1日違いというのは私にとって奇跡であり誇らしくもありました。
私の起こした行動が実を結ぶなんてどう表現したらいいのか分からなくなるくらい嬉しさを覚えています。
そんな私の一歩を、彗くんが「届いているよ、ありがとう」と、まるごと全肯定して救い上げてくれたような気がしたのです。
次回、娘との推し活、そしてオントーク編へと繋がっていくお話です。
17年想い続けた幸くんでさえしなかったこと。彗星の彼へ、想いを形にして残したくて……。
私には、普段使っているいつものインスタアカウントがありました。
でも、心のアクセルが全開になってしまった私の胸の奥には、ある強い気持ちが芽生えていました。
「今のこの溢れるような気持ちで、彗(すい)くんを全力で応援したい!」
いつもの日常の延長線上ではなく、彼のためだけの、新しくて真っ白な世界を作りたい。
そう思い立った私は、震える指先で彗くん専用の新しいアカウントを開設したのです。
もともと私は思ったらすぐ行動をするタイプ。
アカウント名を考えたりプロフィールを何十分から数時間も考えて彗くんにも見られるかもとドキドキしながらそのプロセスさえも楽しみつつこなしました。
それは、17年間ずっと一番に大切にしてきて、私の帰る場所一択だった幸(こう)くんでさえ一度もしてこなかった、人生で初めての体験でした。
自分でも驚くほどの行動力が、胸の奥から湧き上がっていたのです。
新しいアカウントを作ったものの、最初の投稿やアイコンに何を載せたらいいのか悩みました。
彼への想いを形として残したい。
なかなか現場に行く機会も独身の時のようには動けないもどかしさもあったんだと思います。
独身の頃なら自分のためだけに動けてたから…。
そこでひらめいたのが、ここ数年は育児の忙しさでずっと遠ざかっていた「パン作り」でした。
「彗くんをイメージした、特別なパンを焼こう」そう決心したのです。
彼のメンバーカラーである新緑の「緑」を生地にそっと練り込み、中身はさつまいもを潰したスイートポテト餡を包みました。黄色は幸くんのカラーでもあるし彗くんが活動しているStellarootsのメンバーの、ベビーフェイスで明るくてラップが上手なソラトくんカラーを混ぜました。
現在9歳の娘がソラトくん推しでもあるからです。
私はStellarootsの音楽を聴きながら、彗くんを想い丁寧に、丁寧にベーグルを焼き上げました。


焼き上がった美しい緑色のベーグルを、さっそく専用アカウントのアイコンに設定しました。
私と彗くんを繋ぐ、世界でたった一つのお守りです。
まずは自己紹介でそのベーグルと共に投稿をすることにしました。
それから1月24日頃の彼のインスタ投稿の新着が上がったので「これはコメントしたい!けど、恥ずかしいな…どうしようかな。」とそれすらもかなりの時間悩みましたが応援してるよ!ってことは伝えたくて、恥ずかしさを脱ぎ捨てていざコメント欄へ。
心臓が口から飛び出そうになるほどの鼓動を感じながら、ガチガチの手で文字を打ち込みます。
「初めまして!今日の彗くんかわいいです!ハルくん役の彗くんを見て好きになりました!そんな今日は彗くんをイメージして、パン(ベーグル)を焼きました!これからも親子でたくさん応援してます!」と勇気を振り絞り彗くんへ向けてポチッとコメントをしたのが始まりです。