​弟が倒れたらしい③



弟が倒れたらしい②のつづき↓

これからの弟のことを考えて大学をやめようと思ったものの、指定校推薦で大学に入ってしまい、入学からわずか3ヶ月ほどでそんな勝手をしたらまずいかもしれない、、

そこでま親に「大学辞めようと思ってるんだ」と話した。
すると父親は「そんなことしなくていい」
「大学は何が何でも通わせるから心配しないで」と言ってくれた。なんとありがたい。

私は1人で考えすぎる傾向があり、心配しすぎたかな、、と思いつつも、大学を辞めようと決意後、通い続けられることになり今まで以上に勉強を頑張ることにした。

もともと真面目に取り組んでいた方だったが、通えるありがたみを実感し、また弟のことで気持ちも不安定な私は(大変失礼ながら、、)楽しそうな周りの学生がちゃらんぽらんに見えてしまい、自分の殻に閉じこもるよう過ごした。

すぐ初めてのテスト期間が来た。
図書館で勉強した後、弟の病院へ行き面会時間ギリギリまでお見舞いに行っていた。

なんとしてもちゃらんぽらんたちに負けてたまるか、、!!
とそんな生活を続け勉強に勤しんだ。

思い描いていたキャンパスライフは到底やってこない。
それでも大学生活で楽しい時間を過ごすこともできた。
それは当時お付き合いしていた彼氏がアルバイトや休みの日を一緒に過ごしてくれたからだった。

大学生らしく旅行やお出かけの思い出がたくさんあるのは彼のおかげ。
彼がいなかったら私はただ周りを妬み嫉みながら勉強をするだけのいやーな人間としてキャンパスライフを過ごすだけだっただろう、、怖。

弟は倒れてから1ヶ月半程経った頃ようやく目を覚ました。