玄関は気持ちの表現 の場靴を脱いで生活するという生活様式は今日においても変わることはない。しかし、この履物の着脱の行為を行なう玄関は、それでも大きく変わり始めたように思う。戦後の住まいづくりでは、住まいから格式性とか身分制といった考え方は急速に消え去ったが、その過程でそれまでの美風といえる迎えようとする謙虚な気持ちまでが捨て去られたように思える。まさに、腹物の置き場としての無機的な出入口という玄関が当たり前となり始めたからである。