今までの記録では、日本は「しんかい6500」で、1989年に6,527mまで潜航し、当時の世界最深記録を達成、また、20年以上に亘って運用し、1,270回を超える潜航実績を持っていた。

この日本の「しんかい6500」を追い抜いて世界最深記録を更新したのが、中国の有人潜水調査船「蛟竜」(こうりょう)である。「蛟竜」は、2012624日に、7,020mまで潜航した。

 

その後中国は、深海潜水艇「奮闘者号」で202011

マリアナ海溝で水深1909mの到達記録を達成した。

深度の観点からは中国が世界の一位、二位を占めることになった。

マリアナ海溝がどこかというと、ここ!

  • 世界一深い海溝ランキング

  • 1:マリアナ海溝

  • 2:トンガ海溝

  • 3:フィリピン海溝

  • 4:ケルマデック海溝

  • 5:伊豆・小笠原海溝

  • 6:千島・カムチャッカ海溝

現在、4000m以深の深海に潜航可能な有人潜水調査船を保有しているのは、日本、米国、フランス、ロシア、中国に限られる。

 

そこである日本の学者さんが疑問を呈した。

 世界一深く潜れる有人潜水艇は必要か?

しんかいは多元的な情報が満載の深海環境で、特に深海熱水域では特に強く発揮される。しかし超深海の海溝域には、そういうダイナミックな環境はとても少なく、サイレントな環境が大部分を占めている。

世界一深く潜れるという能力が画期的科学成果に直結する、とはにわかに断言できないという。

有人潜水艇が他国と同じ深度性能を持つ必要はないでしょう。

むしろ複数の研究者を深海へ導くことができる柔軟な調査時間や快適な潜水調査環境を持った、水深6000m級や水深2000m級の複数の有人潜水艇を、無人機や自律型潜水ロボットとともに展開できる世界初のトータル海洋研究調査の実現を目指す方が遥かに革命的だという。

有人深海潜水船は定期的に建造されるものではなく、日本でも「しんかい6500」以降、20年以上建造されていない。

今後の日中協力の可能性は大いにある、と言える。

中国側にとっては、「しんかい6500」の運用実績は貴重なものであり、日本からの情報入手を期待している。

中国は、具体的にリチウムイオン電池についての情報提供を求めている。

また、有人深海潜水調査船は世界に数隻しかなく、中国も世界の研究者に利用してもらいたい、と考えていることから、世界の科学者コミュニティを対象に、日中が協力して運航計画を検討する、といった運用協力も考えられる。

相手が中国だからな~日本は騙されないかな~

最近日本はEEZ内の小島の近くでたくさんの鉱物資源を発見している。

あとは掘る機械を発明して吸い上げるだけだ。

どうだ!!