毎日新聞(7.27)のコラムに、二神能基さん(NPOニュースタート事務局 代表、HPには、「学校ではない学びの場、会社ではない働きの場、活動を通して、そこで出会う人との繋がりをつくり、様々な仕事を体験し、再出発を目指します」と書いてある)がニート問題について書いてましたが、その見出しがこれです。面白いコラムでした。
二神さんはインターネットで調べると、早稲田大学卒業後学習塾経営をやってきた教育の専門家で、16年間若者の自立支援活動をやり、1000人を支援し700人を就労させたそうです。
NPOのHPを見ると、別会社に人材派遣会社があり、再教育してこの会社が仕事を見つける仕掛けになっており、NPO + 会社の組み合わせによって事業性を高めてるのには感心しました。
これだけの経験を通し、二神さんにはニート問題はどう見えたのか。
若年労働力不足の時代になり、就労は容易になってきたが、「就労しても次の人生の希望が見えてこない」のが問題で、ニート問題の解決には就労させるだけではだめで、仲間をつくり、社会に役立っていることを自覚させ、自分の未来が見えるようにさせることが必要だと説いてます。
コラムでは、
・正社員は隷属的な長時間労働、フリーターはワーキングプアー
・社会への消極的参加、社会への不参加、「さらば成長」の静かな哲学的ストライキ
・いつまでも経済成長の窮屈な時代をやっと卒業できそう
だといい、そこでNPOでは、甲府で遊休農地を借りて若者自立塾をニュースタートすると述べてます。
就労だけでは自分の人生の未来が見えないはその通りですが、仲間をつくり、社会に役立ってることを実感させること自体難事ですが、それで未来に自信ができるのかどうか、このあたりは疑問です。
経済成長をやめてもニート問題は解決しない、ニートの大部分に反社会的な心が育っているのというのはそんな気もしますが、そのエネルギーを使い社会変革を起こす意思はない、ここが問題です。
ニートになってしまった要因は、例えば10才代のとき教育機会を失してしまった、学校を卒業し社会に入るときに運悪くチャンスにめぐまれなかった、会社に入ったが思っている仕事と違い、やめて学びなおしたり自分に合った仕事を探す過渡期など、さまざまです。
ニート対策は要因によって異なります。英米で社会起業家がやる定番は専門力を習得させることで、日本の専門学校のような教育を受けさせて被雇用力を増す作戦です。
工場労働者なら職人レベルへ引き上げるような訓練、ITならプログラムを書く技術、Webデザインのような技術でもいい。高卒で終わるのでなく、カレッジでコンピューター、デザイン、看護、介護などの専門知識を学ぶようなコースに乗せるような事業です。
こうしたことは公教育ではできないので社会起業家の仕事になります。
この辺のことが日本ではまだそう思われていないのは、まだ社会起業が十分に発達してないためで、社会起業によって解決できることだと思ってます。